「自分」

時々、自分って何なんだろうって思います。

ネガティブな意味合いでなく、他者に自分の評価を受けたときに、
改めて自分という存在について考えさせられるときがあります。

もともと、たくさんの人と交流するタイプではなく、どちらかと
いうと、一人でいることが大好きな少年でした。

いくつかのことが原因で、現在は正反対の生き方をしています。

「いくつかのこと」のうちの一つに、ある喫茶店の存在があります。

当時、初めて営業という仕事に就いて、とある地域を営業まわり
していたときのこと。

当時の僕は、昼食を喫茶店で食べるのがお気に入りでした。

川沿いに歩いているととある喫茶店の看板が目に入りました。
お昼ごはんを食べるところを探していたのですが、中々見つからず、
たどり着いたのがこのお店。

その日は、このお店がオープンした初日でした。

その時、オーナーは、亡くなったご自身の弟さんが訪ねてきたような
感覚を受けたのだそうです。

以来、早、２年以上の月日が経とうとしています。
そんな今日この頃。ふと彼女からそのような話を聞かせていただきました。
何だかこそばゆいような、ありがたいような、妙な感覚を覚えました。
そして、ふと思いました。「自分（僕自身のことです）って何なんだろ
う」って。

「人」の存在に意味があるのなら、という条件付ですが、やはり自分自身
の存在にも意味があるような感覚を覚えました。

石手寺というお寺のすぐ近くにあるお店です。

地域の高齢者施設を戸別訪問していたオーナーが、自分たちの演奏をもっと
色んなお年寄りに聞いてもらいたいという気持ちからオープンさせたお店
です。

大正琴やピアノ、サックスなどなど、いろんな楽器の生演奏を聴きつつ、
石手川の景色を眺めながら、ゆっくりと味わうおいしいコーヒー。

お近くにきたときにはぜひ一度、立ち寄ってみてください。