ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

アナと雪の女王

2014-07-24 21:22:40 | 映画のレビュー

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ついに観ることができた「アナと雪の女王」。 頂いたDVDを昼下がりにセットして・・・の鑑賞とあいなったのでありますが、実を言うと、これがわたしの初めてのディズニー映画体験。

ディズニー映画というと、あまりにも有名なのに観たことがないとは・・・・我ながら不思議なのですが、絵や映像の色彩が好みではなかったせいかも。 「白雪姫」も「眠れる森の美女」も「百一匹わんちゃん」も何にも知らない-- ただ「バンビ」の小鹿の絵は何だか好きで、キャラクターグッズを買ったこともあります。

さて、この「アナと雪の女王」--空前のヒットで映像がメディアに流れたこともあり、そのど迫力の画面に釘付け。 はじめてディズニー映画が見たくなったのでありました。 アンデルセンの「雪の女王」に着想を借りたまったく新しいストーリーというのも、面白そう!

どきどきしながら観た本作。最初、アナとその姉ゲルダが画面に現れた時、あれれ、という感じ。アニメなのに、この生々しい人形のようなキャラクターは何? うまく言葉がでないのですが、今までのディズニー映画の絵やジブリアニメのキャラクターがあくまで「絵」として楽しめるのにひきかえ、肌がぬめりと光って、目は大きく輝き、画面から飛び出すような迫力があるのです。これ、3D体験? もちろん、コンピューターで画像を作っているのでしょうけれど、これに似た質感のアニメを、チェコかどこかの国のもので見た記憶があるような・・・。

トナカイもあんまり可愛くないし、オラルという雪でできた雪だるまのキャラクターも、キュートじゃない・・・やっぱり、好みの絵ではないなあ、と思いながらみていたのですが、それでも、主人公のアナとゲルダ(雪の女王)は素敵ですね。 アナもキュートでありながら、目のさめるような美少女でなく、顔や首すじや肩のあたりにそばかすがちらばっているのも、変にリアルで面白い!

アナが歌うシーンなど、かつてのハリウッドのミュージカル映画を思い出したのですが、これってわたしが思っただけ? 若かりし日のオードリー・ヘプバーンが歌い、踊るシーンを、ディズニーも参考にしたのじゃないかしら? そして、圧巻は何といっても、冬山に逃げ出したゲルダが歌いながら、氷の城を築くシーン。黄金のハリケーンのように響く歌声、煌めく氷が次々立ち上がっていく映像の美しさ! ディズニーの映像技術は神業であります!  

氷や、凍てつく世界の凄絶なまでの美しさ・・・ここにファンタジーは美の結晶となったのであります。 アンゼルセンも、草葉の陰で、微笑しているかも。

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