ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

写本装飾教室にて

2017-04-26 09:51:48 | カリグラフィー+写本装飾

芦屋の写本装飾教室に行く日――朝、近くのバス停で、駅まで行くバスを待っていたら、一台の車がスーッとこちらへ近づいてきました。
「あれ?」と思ったら、ご近所のRさん。「どこまで行くの? あっ、駅なの。じゃあ、そこまで送ってあげる」とおっしゃってくださって、ありがたく駅まで送っていただきました。 Rさんも、近ごろ姿をお見かけしないと思ったら、やはり忙しい日々を送っているよう。
でも、こんな風に、朝から親切にしてもらうと、うれしいなあ~。

今日のレッスンでは、前回の続き。上の写真の通りに彩色をすすめたのでありますが、やっぱり透明水彩の扱いがよくわからないのです。この上に、今度はガッシュで彩色してゆくこととなるのだと思うのですが、うまく仕上がればいいな……。
教室も、新しい方が2名入られ(カリグラフィーをやっている方ではなく、細密画というものがお好きなようなのですが)、活気が出てきました。
コメント (3)

羊皮紙の手ざわり

2017-02-23 20:44:44 | カリグラフィー+写本装飾

最近、色々忙しくて、作品作りになかなか取りかかれませんでした。
今日、ようやく羊皮紙に、細密画の下絵をトレーシングペーパーで、写し取ったところ。

     
続いて、ジェッソも盛り上げました。 あとは、乾燥させて、金箔を貼りましょう。

作業しながら、ふと疑問に思ったのですが、羊皮紙の命は一体、何年なのでしょう? 中世時代のものがそのまま残っているのですから、少なくとも、千年は持つとしても……。

古代エジプトのパピルスは、数千年も前のものが、発掘されていますから、このナイル河畔に育つ葦科の植物は、とても強靭なのですね。
我々の使っている「紙」は、少し長く置いておくだけで、少し黄ばんできますし、長い時がたつとボロボロになってしまいます。多分、1世紀とは持たない?

貴重な仔牛の皮を使わせていただくのだから、心をこめた(自分のできる技術を精一杯使って)作品を作りたい、と思ってます。🐄
コメント

星座の飾り文字

2017-02-03 20:20:36 | カリグラフィー+写本装飾

先月あった、写本装飾教室で、次に作る作品として決めたもの。

以前頂いたイルミネーションの本の最後にあった、牡牛座の星座をモチィーフとした細密画――これを模写します。

     
ガッシュだけでなく、縁の花などは、透明水彩絵具で彩色するというので、意を決して初めて、この種類の絵具を買いました。ウィンザーニュートンのもの。
これが、結構高い…なあ。

        そして、金泥もネットで購入しました。
           
 自分で、粉状のものを、指先で練って作ってみることも経験したのですが、これが1時間も辛抱強く練らなけりゃならない! 指先は痛いし、上澄みとして捨てたはずの部分が残っていて、綺麗な金泥にはなりませんでした。 だから、京都の堀金箔のものを購入したのですが、今度は綺麗に金が光るかな?

 上の細密画の牡牛には、星座のシンボルが金箔になっていて、頭文字のTの字も金箔を貼ってあります。
 今から、作るのが楽しみ! なのです。
コメント

額とカード

2016-12-18 12:40:36 | カリグラフィー+写本装飾
<離れのテーブルの上に、この前作った写本の模写作品をちょっと飾ってみる。

  そばには、クリスマスに贈るために作ったカードも。

 

金の皿に盛ったリンゴが美味しそう! ですね
      
コメント

作品展

2016-12-08 18:22:33 | カリグラフィー+写本装飾
神戸で、カリグラフィーの作品展があり、私も受講生なので、作品を出展。
会場は、異人館通りへ向かう、坂道の一角にあるギャラリーで、抜群のロケーション! ああ、この坂へ来たのも、何年ぶりか……お洒落な建物やレストランがあちこちあり、すっかり気分が上がること間違いなし。
私が、いつも食事をする「にしむら珈琲店」も、ここはツタの絡んだ煉瓦の洋館で、とっても雰囲気があるのであります。

「GALLRY 北野坂」というところで、作品展はあるのだけれど、当番のため、会場に入ったとたん、「わあ」と思ってしまいました。皆さんの作品が、レベル高い!
う~ん、凄いなア…。 教室を主宰している清水裕子先生の、レターカッティング作品は、西洋では、墓石の墓碑銘を彫るのに使われるなど、技術と伝承がずっと伝えられていたものですが、彫られた文字のすばらしさもさることながら、薔薇色がかった大理石や黒い石など、使われる素材の石の美しさもほれぼれしてしまうほど。

私の写本装飾作品は…もう少し上達したいですね。 世界的カリグラファーであるヘルマン・ツアップの作品集が閲覧できるコーナーも、特別に設けられていて、端麗な字を味わうこともできるのです。
出展作品の説明にも、使われる紙が、「木炭紙」、「ファブリアーノ・ローマ」「出雲わら画仙紙」と説明書きがされ、紙の質感をとくと見るのも勉強に。

当番が終わった2時半ごろ、一緒に来た母が一足先に向かった神戸大丸に行き、無事合流。ああ、月に一回こちらに来ているといっても、目的地までをまっすぐ往復するだけなので、このデパートを歩くのも、何年ぶりか。 いろんなデパートがありますが、神戸大丸は、「旧居留地38番地」とか、往来に面した野外カフェなどがあり、もっとも好きな所です。

母も、「やっぱり都会はいいわねえ」とうれしそう。もっとのんびりしたかったのだけど、ノエルが心配で、夕飯のお弁当や父用の野菜を買って、早めの帰宅とあいなったのであります。
コメント (2)

ここ数日のこと

2016-11-23 20:59:13 | カリグラフィー+写本装飾
姪が昼前やってきて、夕方までお客様してました。
         
                         
この「こどもがはじめてであう絵本」(ブックケースの中に4冊の絵本が入っている仕掛けになってるの)というものを、出したりしまったりして遊んでいるのですが、古びた感じからも想像がつくでしょうが、私が小さい時読んでいたものであります。

 このウサギは「うさこちゃん」――デイック・ブルーナ作なのですが、ミッフイーになる前は、もっと大人っぽかったのね。 うさこちゃんとミッフィーが違うキャラクターなのかも知らないのですが、個人的には「うさこちゃん」の方が好き。
色使いも4色ぐらいしかないのに、豊かで単純な美しさが感じられます。


 姪は、昼食後必ず昼寝をするのですが、ちっちゃいから座布団2枚で立派な寝台になってしまいます。上のハーブガーデンでノエルが吠えていると、突然眠りからさめ、「ワンワン、ないた」と離れの天窓を指さすのでした……すごい! いろんなことがわかってるのだわ…。


    
   完成した写本の模写。 中央の紋章の盾をもった女性に白い犬がとびついている絵が、写本にしては可愛いかな?


  書きかけて中断している短編小説も、書かなければいけないでしょうね。
コメント

今、製作中

2016-10-26 20:55:11 | カリグラフィー+写本装飾

先週末の芦屋教室。 いつも、ランチを取る「西村珈琲店」で一服。

教室の皆さん(少人数なのですが、うち半数の方が、ご自分もカリグラフィーの先生をしていらっしゃいます)も、12月の作品展に向けて、準備されています。
やっと、製作に取りかかりはじめた私は、ちょっとあせり気味


羊皮紙(これは、ヴェラムという仔牛の皮を使った高級なもの。お値段は張るのですが、白く滑らかな美しさを持っています)いっぱいにちりばめられた金箔を
やっとこさ全部貼りおえ、彩色に取りかかったところです。

でも、色を塗った後も、金泥でハイライトを作ったり、細密画のところもめんどくさそう……。

ウ~ン…。
コメント

やれやれ・・・

2016-10-12 20:55:24 | カリグラフィー+写本装飾

年末の作品展に出す、写本の模写――正確には、15世紀頃のフランスの写本らしい。

見たら、一目瞭然だけれど、中央の細密画の部分が違う。右のオリジナルの方のは、いかにも宗教画という感じなので、犬と少女の図像が可愛らしく見えた、別のものに変えたのだ。

これから取りかかるというところで、クルミインクで羊皮紙にトレースしただけ。

ゴシック体で短い文章も書かねば――金箔張りも、彩色もね。 間に合うと、いいけれど。
コメント

伝言板 カリグラファーズ・ギルド作品展

2016-09-13 23:04:23 | カリグラフィー+写本装飾
DMをスキャナーしようとしたのですが、操作がうまくいきません

それで、文章のみのご案内とさせて頂きます。

        第7回カリグラファーズ・ギルド作品展  関西展
     2016年9月13日(火)~9月18日(日)  10時~18時(最終日は15時まで)

      京都文化博物館ミュージアムギャラリー5階
  

 という日程で、カリグラフィーの展覧会が行われます(先に、東京展がありました)

 会場では、ギルド会員によるデモストレーションが日替わりで行われ、ステキなデザインのギルドオリジナルグッズも販売しています。
 そして、もちろん、手作りのカリグラフィーカードも!


  カリグラフィーにご興味のある方、どうぞ足をお運び下さい。 手をかけた西洋書道の世界が300点近くも並ぶ、二年に一度の大博覧会(?)です。



 P.S 15日の午後は、私も受付で当番。 カリグラフィー作品をあれこれ見るのが、とても楽しみです!    
コメント (2)

書き味の違い

2016-08-08 18:14:34 | カリグラフィー+写本装飾

ファウンデーショナル体を練習していた時のこと。
思いついて、この前使った「墨」のかわりに、「中世インク」なるものを使ってみました。 中世時代に用いられた方法で、「虫こぶ」から作ったものなのだそう。

初めての使い心地は……というと、通常のインクより軽く、黒でありながら、どこか紺に近い色合いが感じられます。う~ん、中世(13~15世紀あたり?)ヨーロッパで使われていたインクが、こんなに使いやすいなんて思わなかったわ。


             
これが、そのインク。「羊皮紙工房」さんからは、羽ペンも購入したのですが、そのままでは使えないのだそう。カリグラフィーの先生にレクチャーしてもらったのですが、下処理をどうするかが、よくわからないので、まだ使えておりません。


それにしても、クルミインク、墨、正統派の虫こぶインク―ーみんな、それぞれ違った書き味で、いいです。
コメント