のどのど日記

昨日ものどのど,今日ものどのど.
明日は…?

踊るからだの表現力。

2010-07-17 | のどのどぬ人

7月17日 Noism1&2 劇的舞踊「ホフマン物語」@りゅーとぴあ

久しぶりにNoismを観に行きました。
平台と箱馬だけで作られた舞台、それはシンプルな積木のごとく、
食卓が現れたり、書斎になったり、娼婦宿になったり。今回も見事。
ダンサーは井関さん以外すっかり新しい方になっていて、とても新鮮。
でもその井関さんの表現力が、群を抜いていました。
力強く天に差し出された腕が、次の瞬間には本当にはかなく、
また次の瞬間には、母親のそれのように優しくたおやかな表情を持つ。
「操り人形」「男装の娼婦」「病弱な娘」という3つのヒロインを一人で演じ分けて、
もうそれは圧巻。全く違う表情で、踊る。体つきさえ違って見えたくらい…。
でも、舞台は一人で作るものではなく…うん、やっぱりNoismのレベルが、元々高いのだなぁ。
その、人の、ダンスを通して、表情を通して、物語が意味を深めていくのだなと思いました。

「創設当初から続けてきた『3日間の』新潟公演を満席にしたい」
穣さんでさえも、それが叶っていない現実、難しいけれど、でも、
Noismは本当にもっとたくさんの人に見て欲しい!

(ゆ)