のどのど日記

昨日ものどのど,今日ものどのど.
明日は…?

金色の天。

2010-06-11 | のどのどぬ人

6月11日
東保光六重奏団「金碧天地響~連続する金地金雲の響き」

思いがあって、言葉となって、音楽となって、音となって。
その「間」を埋めている、音にも声にもならないなにか、張りつめた空気のエネルギーのようなものを
共有すること、共感することの、むずかしさ。
異質な波が重なろうとしてみる時に生まれる、ウルフの不思議な響き。
これは試みのひとつ、と何度も繰り返していた東保さん、ここにひとつの世界を、現したかったのだなぁ。
天と信じて見上げていた金色の雲は、実は足元の地だったりもする。
大場さんの曲は、琵琶の調がそれぞれに表す四季を組みこんでいて、
実は誰も知らない間に春夏秋冬を一周するように、書かれていたらしい。おもしろい~。
なんだか終わっても心がハラハラしていた公演、でもこうしてひとつずつ幕が下りていくと、
やっぱり寂しさが少しずつ増していきます。

(ゆ)