3月16日
トヨタコミュニティコンサート「ラ・ボエーム」@酒田・希望ホール
4幕ではなく, 第2幕のムゼッタのワルツで思わず涙がこぼれてしまったのは, 舞台がキラキラ輝いて, みんなホントに楽しそうだったから(もちろん, アリアも素晴らしかった~. 今日のムゼッタは当たり役だったと思うのです(失礼ながら?)…).
思えばこの合唱団が音楽というものを自分の外側に繋いでくれて, そして音楽の側にいる道を進もうと思わせてくれたきっかけだったんだなぁ, と思って, それに自分が学生の頃手伝ったボエームの思い出も重なってきて, さらに自分がこの合唱団にいた(10数年前!)頃にご一緒していた年配の方々が今も笑顔でステージに立っていらっしゃるのを目にして…, 色々なものがこみ上げてきてしまいました.
とても素敵なコンサートでした.
ところで, このトヨタコミュニティコンサート(以下,ちょっと辛口).
お金の無い地方のアマチュアと, メセナ実績を上げたい企業の利害関係が一致したことによる産物なわけで, はじめはなんだか音楽が道具にされているみたいでちょっと嫌だなぁ, と斜に構えて見てたのですが, 蓋を開けてみればチケットは完売, 客席は満席(老若男女), オケも合唱団もみんな笑顔で楽しんでいる.
はてさて….
何かをしたい(オペラを上演したい)という熱がコミュニティから発せられ, そしてその成果がきちんとそのコミュニティへと還元される.
もちろんそれは波及効果を伴ってコミュニティへの外へも繋がるから, 外側からもそのコミュニティの新たな側面を再確認・発見される, というこのコミュニティ・アートの仕掛け(たぶんそういうことなんだろう…).
なんだ, やるじゃない, トヨタさん(ちょっと偉そうに言ってみたり).
(ド)