5月15日
最近GANGAZUMBAばかり聴いている.
トロピカルな感じがなんともいえず心地良い.
でも,トロピカルで太陽がいっぱい!キラ~ン!ってだけでは,ない.
極彩色なのに,どこか切ない.
暑い暑い夏にもぼんやり見つめていたい夕焼けがあるように,そんな切なさがある音です.
GAMGAZUNBA,アルバムの中で東京(Toquio)を歌っています.
今読んでいる本に,「東京」にこだわり続けたアーティストは誰だったのか?という論文がある(山田晴通(2005).脱・地名の歌詞世界の中で.in 吉見俊也・若林幹夫編著(2005).東京スタディーズ.紀伊国屋書店,175-187).
それは,ピチカート・ファイヴだった,と,著者は言う.
そして「先端的な都市生活者のお洒落で贅沢なライフスタイルの開き直り的な全肯定」がこのバンドのコンセプトであり,そこでは「お洒落な恋愛関係を称揚し,刹那的な快楽を肯定する価値観」が展開された,とする(183).
「開き直り的な全肯定」に,なんだそりゃとツッコミを入れつつ(僕にはまったく開き直りにも全肯定にも思えない),あのふわふわ浮いた感覚を久しぶりに思い出した,暖かい夜.
オチ無し.
(ド)