金四郎 たのんまっせぇ~

夫、老柴犬金四郎と南房総に移住して16年を過ぎ、今や身も心もすっかり房総人。亡き愛犬との思い出と共に綴る日々の出来事

挨拶は大事なのです、屋号って?

2020-10-19 16:30:30 | 日々の暮らし、思い出
移住を決めて、家を建てる段になると色々と忙しくなって、時々状況も見に来なくてはなりませんでしたから、そんな時は、埼玉の家を高速道路が混まない内に、夜明け前に家を出ることも多々ありました。

まだ、犬を連れての旅行なんて今のようにポピュラーになっていなかったから、途中のサービスエリア
で、金四郎のチッコタイムを取ったり、こちらも食事はコンビニや、売店で買って、東屋などで一休みしてました

ハッチから金四郎が飛び下り、歩かせてると、近辺の人々が、少し驚いたようにしながらも、カワイイと言ってくださるのが嬉しくてね・・・飼い主は、鼻の穴を(多分ね、自分じゃ見えないから)膨らまして、自慢げに、連れて歩いたようです♪

・・って
他人事で話さなくちゃ、恥ずかしくて、、よう話せませんわ(^_-)-☆

此方に着くとまず、大工さんの家を訪問して、打ち合わせしてるときも、外で近辺を歩いてるときなど、まだ、これから、小中学校い行く子供たちと出会うと、みんな「おはようございます」とか「こんにちは~」と大きな声をかけてくれました。

私たちの事、見慣れないのに、犬を連れてるだけで、散歩してるから、と・・もうねぇ‥それに感激して・・都会の子供たちは、前に住んで居た所ですら、集団登校してても、大人にあっても子供たちは、知らんぷりか、ちら見して通り過ぎていましたからね。

お~~純粋な!!
と・・これは・・大人にも通じるものもありまして、、大人さんの方は、興味半分で、行きかうと、こんにちはと、気持ちよく挨拶しながら、ちょっと間を空けて、「どこの人かい?」

畑道、田んぼ道、山のあぜ道、とにかく金四郎を散歩させながら歩いてて、ちょっと わき道に腰を下ろして、休みながら、おしゃべりしてる年配のご婦人(って、姉さん被りしてるおばあさま方)と逢った日には・・

「こんにちは」と通る過ぎるより早く

「はい、こんにちは・・あんたどこん人?」 合言葉のように、飛んできます♪

で、どこそこに引っ越してきた、何々です、とか、あのピンクの壁の家の者ですと紹介するなり

「あぁぁぁ, あそこのぉ~~ゲンドンちの前の⁉」と・・へッ⁉ゲンドン⁈

「ほらよぉ~~、市兵衛が建てたっていう、あの新築の家にデケェ犬入れてる家かい!!」とね。

「い、イチベエ?」「デケェ犬?この子の事?」

もうねぇ・・話、まったく通じませんで、、ただ、ハイ、と、ニコニコしながら、通り過ぎると、後ろから、もうその話に花が咲いてましたですよ♪

私、暇な時間に楽しみを提供して歩いてたわけですわね♪

その、ゲンドンやイチベエは、この地域の方の屋号だったんです。

田舎は親類縁者が近辺に住んでるし、名字で呼ぶとどこのどなたか、分からなくなるらしく、親しい人は、女性の場合は、下の名前で呼んでました。
また、男性も、親類なんかだと、作兵衛のみっちゃん、とか・・ゲンタのひろしさん、とか呼んでいましたですよ♪

苗字が違っても、近隣で婚姻するところも多くて、お世話になった大工さんの奥さんは一歳上なだけで、気さくな方で、色々と教えてもくれましたが、、
そして、私の事をすぐに下の名前でY子ちゃんと、呼んでくれて、、とても嬉しかったんです。

いまだに、私もK子さん、Y子ちゃんと呼び合っていますが・・

彼女が出会ってしばらくしたころ、私が、何処のどなたか、分からなくて色々と近所の方の事聞いたら、・・
まぁ~~!!
どこがどう繋がってるんだか!!
暗号?
いや、系図が欲しい~~感じでした。
そして

「Y子ちゃん、この辺は、みんなどこかで繋がってるからね、気をつけなさいよ!周り中、CIAかKGBだと思った方がいいよ♪」って( ゚Д゚)

どこかで何気なく気さくに話した内容は知らないうちにとんでもない所まですっ飛んで行って伝わってる!!
それがかなり変わってちゃってるんですからねぇ~~~(笑)

でね。。そのゲンドン、やら、イチベエやら、は屋号と言って、それぞれの家に有り、お互いソレで呼び合ってる事や、同じ苗字でも縁戚でもない家もあるとか、だんだん分かって来て・・

ドンやベエが多いのも面白いですよね。

何が発端になってる名前なのか・・・その家の人でも知らない事もあるらしくて・・・

私が覚えた、大まかな屋号だけでも、かなりになりました。
15年の重みでしょうか・・・体重ではなくてね♪

まず、イチベエ、にゲンドン、隣は五兵衛、前の家は太郎兵衛、裏の裏は、カサや、これもね‥名前じゃないんです・・・昔々、唐傘を作っていたらしいとか・・定かではありません。

重兵衛、伝兵衛、センドン、セヘエさん、シッツェンドンって、、分かります?舌を噛みそうな・・

ゴゼンドンや、エドミセ、源兵衛、与平とかね・・・あるあるある・・・私、、よく覚えたもんです!!

この地域だけでもかなりですが、これらはそれなりにある程度お付き合いある方々ですから・・

ですから、夫はまるで分りません!!

何かあって、「正木さんがね・・、ほら、以前いたゲンドンが」と言うと、一回だけ裏に居た方だけは覚えてますが、それ以外の正木氏の屋号はいくらいっても覚えないから・・・

どこの誰を話すときは、あちこちと様子を話さなくてはならず、面倒でもあるのです。

ちなみに、我が家は、、、もちろん!!

金四郎!!です!!

って、勝手に言ってたら、その名前、金四郎さんて、駅の方のニガにいるわよ!!って言われました(;^ω^)


我が家の屋号の主は・・・可愛いのです♪




このチビ嬢様も、はや5年生!
お菓子作りが上手で、クッキー、スポンジケーキ、ババロアから、ゼリーまで、作って、クッキーは、時々送ってもくれます♪

近所との繋がり、会う人々との挨拶から、交わす話の内容・・みんな金四郎が居たおかげで、田舎生活に慣れるのも、交わりの中に入れて頂けるのも早かったと思います。

金四郎は、我が家のアンバサダー(特任大使)と私は呼んでいました♪



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