虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

飛奴/泡坂妻夫著

2004年07月08日 | 
 夢裡庵先生捕物帳。
 江戸末期の町奉行所同心夢裡庵先生こと富士右衛門の捕物帳シリーズもとうとう江戸幕府瓦解、同心失業というところまで来てしまった。

 羊羹色の羽織を着たさえない同心だった富士が、エドの最後に彰義隊に加わり、幕府の役人というか、幕臣としての意地を通した上で命がけでサムライと訣別し、明治を迎えた。
 でも、ラストでは気風が良くて美人の岡引の娘に惚れられて、次の人生が用意されてる。ちょこっと、贅沢なお話。まあ、ハッピーエンドの気分のよさも大事です。

 この捕物帳シリーズ面白かったけど、これで幕引きだろうか。
 そういえば、村上元三の「加田三七」捕物帳シリーズは明治以後、加田が蕎麦屋の亭主になっっても、続いてたっけ。これはどうだろう。

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