虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

アダプテーション (2002/米)

2004年05月03日 | 映画感想あ行
気になっていたけれど、公開時に見逃した映画。
相変わらず、カウフマンワールドの迷宮に迷いこんだ。

監督:スパイク・ジョーンズ
脚本:チャーリー・カウフマン ドナルド・カウフマン
出演:ニコラス・ケイジ メリル・ストリープ

「マルコヴィッチの穴」で成功を収めた脚本家チャーリー・カウフマン。稀少な蘭を求める情熱と狂騒を描いた映画の脚本にただいま悪戦苦闘中。双子の弟のドナルドは脚本化講座に通い、受ける書き方を学習しデビューを果たす。しかしチャーリーは…アイデアは二転三転…書けない…

これは、「マルコヴィッチの穴」以後の、頭の中身を見てるんじゃないか、とまじまじ見てしまった映画。
養老先生の言を待つまでもなく、私たちの世界認識と言うものは、「私」に制約されずにはいない。
前半のいかにも身の置き所を探し損ねた感じのニコケイに始まり、後半のいかにも突っ走りな展開、ガールフレンドとの関係やらを見ても、

アタシハ モシカシテ 脳ノ中身ヲ、アルイハ脳ノ認識ヲ 見セラレテ イルノカ?

妄想の迷宮に投げこまれたのではないか?の疑いを持ちつつ
狂騒で、あなどり難い日常と妄想の絡まりあいを見せられているような、妙な眩暈を覚えていた。
だって、ドナルドの脚本のアイデアがアレですもんねえ!
どうしたってその疑いを棄てきれない。

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