虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

レジェンド・オブ・ゾロ (2005/アメリカ)

2006年01月25日 | 映画感想ら行
THE LEGEND OF ZORRO
監督: マーティン・キャンベル
出演: アントニオ・バンデラス    ゾロ/アレハンドロ・デ・ラ・ベガ
    キャサリン・ゼタ=ジョーンズ    エレナ・デ・ラ・ベガ
    ルーファス・シーウェル   アルマン伯爵
    ニック・チンランド    ジェイコブ・マクギブンス
    アドリアン・アロンソ     ホアキン・デ・ラ・ベガ

 カリフォルニアがアメリカの州になるかどうかの住民投票をしていた頃、民衆の英雄ゾロ(アレハンドロ)は、喝采に迎えられ活躍していた。しかしその妻は家族のために危険なヒーロー稼業はやめるように迫る。そして勇者にあこがれる年頃の息子は父親をふがいないと思っている。そんな時、夫婦喧嘩の末に、アレハンドロは妻のエレナから離婚請求されてしまう。

 なんかね~、前半のまるでソープオペラの如き家庭内のいざこざは強引な辻褄あわせに見えました。コメディタッチでちょっとくたびれたヒーローご夫妻の様子はなかなか面白かったんですけど、あの初代ゾロの娘、自分だって十分強い奥様がなんだって夫に危険なことは家族のためにやめろ、というのか、もうすこ~し強力な動機付けがないと唐突だと思う。
 それにしても、この「日常生活とヒーロー活動の両立に悩む」というのは、スパイダーマンのほうが上手でした。前作から周囲に小突かれやすいバンデラスのゾロですが、この映画ではますますおちょくられてます。

 でもこの映画、みんな闘ってます。主人公は一家全員、神父さんも、ただの住民もみ~んな勇敢に戦ってしかも強い。
 後半のアクション畳み掛けになるとさすがにワクワクドキドキ、楽しませてもらいました。
 それで、この主人公、ワルモノに止め刺しません。悪者はすべて天の配剤みたいにめぐり合わせで命を落します。あらまあ、です。家族の映画になったら、家族で見ても大丈夫路線になったのかしら。
 面白かったりカッコいい絵もあるし、見終わってパチパチ拍手できるくらい満足はしたのですが、悪役のトップがあまりにあたりまえすぎ。その配下の鎌様武器男のほうが激突バトルとしては面白そうなのに、奥さんに任せちゃ駄目じゃない。やっぱりラスボス前の決戦として主人公がこれを片付けてラスボス対決に行きませんと。あ、様式を求めちゃいけないかな。

 キャサリン・ゼタ=ジョーンズはいつもの「一筋縄ではいかない感じ」が素敵でした。ゾロJrが可愛くて生意気で良かったです。トルネード、もっと演技させてあげてもと思っちゃった。