LA CLASSE DE NEIGE
監督: クロード・ミレール
出演: クレモン・ヴァン・デン・ベルグ
フランソワ・ロイ
イヴ・ヴェローヴェン
ロックマン・ナルカカン
厳格で過保護な父を持つ12歳の少年ニコラ。親の手を離れてスキー教室に参加するが、そこで彼の頭の中には不安な空想ばかりがよぎり、そして実際に悲惨な事件が発生する。
夜一人で見るような映画ではありません。いや、もしかしたらそれが一番ふさわしい見方なのかな。見た後で気持ちが沈んでたまらなくなりました。
ニコラの父は、スキー教室に息子をやるにもバスで団体行動では安全に確信がもてないと自分で送り届け、遊園地で遊んでいる時に子どもに教訓としてはとんでもない怖すぎる話をして牽制する。
ニコラもまたニコラで、その頭の中ときたら「え~~~~~~12歳というのはこんなものまで持っているのか?」「それともホントにこれは特殊例なのか?」と、夜ではあるし、冗談ですまないようなエロチックで危険な妄想をどんどん膨らませていく。
スキー教室という健康的な環境で、先生たちも実にまともに大人をしている。雪山の描写は実に静かで美しい。そして時々入るやけに明るい教室風景が突拍子もなく騒々しく浮き上がって見える。
映画の半分は、見ているものがニコラ少年の妄想に付き合わされる形で、ラストの衝撃も
「これは事実なのか?それともニコラの頭の中なのか?」と戸惑う。別の少年を出すことで、その回答もわかるのだが、それでも非現実を引き摺るように映画は終わる。
一番ぞ~っとしたのが、グロテスクな妄想シーンよりも、殺人事件の犯人よりも、ラストシーン前の子どもを抱いた若い母親に対するニコラの妄想。心底ぞっとした。子どもをこんな映画に出して良いのか、と真剣に思ったくらい。
これだけ身体にコタエたのだから、パワーのある映画ですが、体調の悪い時にはお薦めしません。
監督: クロード・ミレール
出演: クレモン・ヴァン・デン・ベルグ
フランソワ・ロイ
イヴ・ヴェローヴェン
ロックマン・ナルカカン
厳格で過保護な父を持つ12歳の少年ニコラ。親の手を離れてスキー教室に参加するが、そこで彼の頭の中には不安な空想ばかりがよぎり、そして実際に悲惨な事件が発生する。
夜一人で見るような映画ではありません。いや、もしかしたらそれが一番ふさわしい見方なのかな。見た後で気持ちが沈んでたまらなくなりました。
ニコラの父は、スキー教室に息子をやるにもバスで団体行動では安全に確信がもてないと自分で送り届け、遊園地で遊んでいる時に子どもに教訓としてはとんでもない怖すぎる話をして牽制する。
ニコラもまたニコラで、その頭の中ときたら「え~~~~~~12歳というのはこんなものまで持っているのか?」「それともホントにこれは特殊例なのか?」と、夜ではあるし、冗談ですまないようなエロチックで危険な妄想をどんどん膨らませていく。
スキー教室という健康的な環境で、先生たちも実にまともに大人をしている。雪山の描写は実に静かで美しい。そして時々入るやけに明るい教室風景が突拍子もなく騒々しく浮き上がって見える。
映画の半分は、見ているものがニコラ少年の妄想に付き合わされる形で、ラストの衝撃も
「これは事実なのか?それともニコラの頭の中なのか?」と戸惑う。別の少年を出すことで、その回答もわかるのだが、それでも非現実を引き摺るように映画は終わる。
一番ぞ~っとしたのが、グロテスクな妄想シーンよりも、殺人事件の犯人よりも、ラストシーン前の子どもを抱いた若い母親に対するニコラの妄想。心底ぞっとした。子どもをこんな映画に出して良いのか、と真剣に思ったくらい。
これだけ身体にコタエたのだから、パワーのある映画ですが、体調の悪い時にはお薦めしません。