虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
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ジョン・カサベテスのビッグ・トラブル(1986/アメリカ)

2006年01月15日 | 映画感想は行
BIG TROUBLE
監督: ジョン・カサヴェテス
出演: ピーター・フォーク 
    アラン・アーキン 
    ビヴァリー・ダンジェロ 
    ヴァレリー・カーティン 
    トロイ・ドナヒュー 
    ポール・ドゥーリイ 
    チャールズ・ダーニング 
    ロバート・スタック 
    リチャード・リバティーニ 

 保険会社に勤めるレナードは三つ子の息子たちがエール大学に揃って進学希望。しかし、とんでもない金がかかり当てはない。そんなときに彼は夫に傷害保険をかけようとするブロンド美女にある相談を持ちかけられる。

 他のカサヴェテス監督作品みたいなのを期待してみると全然違ってびっくりします。ふつ~のコメディ。だから、テンポがよくて、それほど長くないとはいえ一気呵成にラストまで持っていっても「なんかもっと」を期待しちゃってあれ、これだけ?と思っちゃいます。カサヴェテスですから。
 でもほんと、あたりまえに面白いコメディなんですが。
 最初はやっぱり「深夜の報酬」ふまえてるんでしょうねえ。だって列車だのそれにでっぷりした保安部長とか、あからさまにそっくりです。それがブロンド美女の夫役がピーター・フォークですから、こちらの期待通りに真面目な主人公の神経を存分にかき回します。
 テロ集団は少し楽に片付きすぎだな、とか頭をかすめますが、気楽に見られる善人振り回され型コメディ。しかし、周囲を見ると教育費問題は身につまされる人も多いのではないか。ごめんね、お父様。