虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

バニシングIN60”(1974/アメリカ)

2006年01月14日 | 映画感想は行
Gone in 60 seconds
監督: H・B・ハリッキー
出演: H・B・ハリッキー
    マリオン・ブシア 
    ジェリー・ドージラーダ
    ジェームズ・マッキンタイア

 表の顔は保険会社の調査員。盗難車の追跡や事故の調査をしているが、裏では車専門の窃盗団。大口の注文で車を盗みまくるが、ついにある日、地域警察に総動員で追われることになる。

 ニコラス・ケイジ、アンジョリーナ・ジョリーの「60セカンズ」の元作品。リメイク版のほうが盗む理由だの、キャラの性格だのはきちんと描いてございますが、この映画はそんなもの(お芝居とか)はたいして見ちゃいません、私。
 後半の「ウワ~まだまだ続く」というカーチェイス。はじめてみたときはあんなに延々と続くとは思わず、いささか呆気にとられて見ておりました。
 ビデオでしたから、「それにしてもあれだけ走ってよくガソリンもつね」「燃費がいいのか」「丈夫だ」とか一人でぶつぶつテレビの前で呻きながら、制作当時のカクカクしたスタイルの、主にアメ車がガッシャンガッシャンへこみまくりながら、ぶつかったりひっくり返ったり飛んだりして走りまくるのを見ているうちに、なんか異様な面白さに目ざめてしまったのでした。「これがやりたい」というような熱気がビシビシ画面から飛んできたのです。
 そこら辺のアンテナが引っかかると、これは妙に面白い映画だろうし、駄目だと私の一人の友人の如く「眠い!」映画になっちゃうのかもしれません。
 
 音楽については、「悪く変わった」とそこらじゅうのレビューに書いてあるのですが、私はどこが違う、とはっきりいえません。

 不道徳ですが、やっぱりこれでなくては納得できないなあ、というノーテンキなラストです。