虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

MIND GAME マインド・ゲーム (2004/日本)

2005年09月06日 | 映画感想ま行
監督: 湯浅政明
アニメーション制作: STUDIO4℃
原作: ロビン西
声の出演: 今田耕司   西
     前田沙耶香   みょん
     藤井隆   じいさん

 久しぶりに会った初恋の彼女の前で、最悪にみっともない死に方をした20歳の漫画家志望の西は、執念で殺される直前へ戻り、自分を殺したヤクザを殺して彼女とその姉と共に逃げるが…

 これも今は無い近所のミニシアターで何度も予告編だけ見たアニメ。
 だいたい予想通りのものではあった。

 この映画の感想と言うと、「パワーに溢れた、とってもひきつけられる映画だけど、好き嫌いが別れるでしょう」というものになっちゃうんじゃないかな。
 それほど濃さと疾走感、パワーが映像に漲り、好き嫌いを超えて圧倒されると思う。
 実写からCG、3D、2Dアニメまで、ありとあらゆる手法が混在し、めまぐるしく入れ替わり立ち代りして、引っつかんで引きずり回される感じ。それが気持ちいいと言えば気持ちいい。でも体力必要。
 声優がこのめちゃめちゃな世界にはまっていたのが不思議に思うほど、自然に聞こえた。

 本当に体力が必要だし、2回目に見たほうが落ち着いて見られたけれど、初回の振り回される感じがこの映画の最大の魅力ではないでしょうか。
 それに、対象年齢が「ハウル」より限られるから、興行成績で比べるべくも無いけれど、これからじりじり評価が上がっていくような気がする。