まだ言葉がほとんどない3歳の自閉症の★くんと
言葉は少ししゃべれるものの会話や相互の交流が成り立ちにくい4歳の●くんの
レッスンの様子です。
★くんも●くんも紙製の建物の模型が大好きです。
●くんは、模型をどんどん横に並べていってから、
それに添って飛行機を飛ばして遊んでいました。
途中でスカイツリーにぶつかりそうになると、飛行機をスカイツリーの側面に添わせるように
上向きにしたり、下向きにしたりして、超えさせていました。
そんなその子ならではの遊び方を目にしたら、
わたし自身もそれを真似したり、
他の遊びにその動きを取り入れたりしています。
そうすると、こちらのすることに興味を持ってもらいやすくなるからです。
また、そうした一部分を取りだした遊びをわたしが真似ることで、
自閉症の子同士の遊びが成り立つこともよくあります。
↑ 駐車場に車をセッティングしている●くんに興味津津の★くん。
相手のすることに興味が出始めると、
おもちゃを奪い取ろうとしたり、
自分の遊びに介入しようとする相手を追い払おうとしたりするような
揉め事が増えてきます。
衝突しそうな時に、どちらの子もおもちゃが手にできるようにしたり、
いっしょにいるからこそ楽しいと感じるような遊びに持っていったり
してフォローしています。
●くんが、鍋に食べ物を入れて混ぜていました。
自閉症の子がおままごとをする場合、いつまでも混ぜる作業ばかり続けていたり、
ひとり遊びに終始したりしがちです。
適度な介入で、遊びに流れや広がりを作ってあげるといいと
思っています。
「混ぜるだけ」で遊んでいる子には、「卵を割って、混ぜて、フライパンにそれをそそいで、
焼く」といった遊びのお手本を見せたり、
飲み物を用意するところを見せたりするのです。
お手本は、ひとつひとつの動作がわかりやすくて、「コンコンと叩く音」や「ジャラジャラとたくさんの物がぶつかりあう音」など
音を楽しめるようにしたり、綿や粘土やビー玉のように感触を楽しめる素材を使うと
模倣しやすくなるかもしれません。
また、物作りへの興味が育つように、ブロックや空き箱で、
遊び道具を作るところを見せるようにしています。
絵本を読む時、虫めがねのような枠のある小道具を使うと、
いっしょに同じ部分を注目しやすくなるかもしれません。
なのでずっとぽちゃぽちゃいい音だね~と声をかけたり、味噌汁を作るねくらいで、注目するわけでなく,出来上がったらどいてとばかりにすくっては落とすを繰り返します。なかなか発展しないのでこの場合先生でしたらどのようにされるのかお聞きしたいです。あまりおままごと的なやりとりより「よそる」など本物(手伝い)に近いことを考えたほうがいいのかなとわからずにいます。