どこ吹く風

旅のことを主に書く。

日程詳細

2011年04月15日 09時42分22秒 |  チェルヴィーノ
 アレも見たい其処にも行きたいとそれらの場所を通るルートを探して日程を作成したものの、この案で行くと素通りするだけで終わり、探訪する時間が無くなりそうだ。景色を眺める場所、時間を具体的に検討・検証してみる。
 中国国際航空のミラノ便は午前8時過ぎにマルペンサ空港に到着するので初日から目いっぱい動ける。昨年は時差の影響が心配だったので初日はウィーン市内観光に充てた。今年は運転も慣れたし上海から直接ミラノに飛ぶので寝る時間もあるだろうから空港でレンタカーを借り直ぐ出発することにしている。レンタカーは24時間を1日として計算するので返却時間が帰りの便(12:30発)にうまい具合に合致してロスが無い。

 さて都市部の観光が今年の旅行の特徴である、しかしミラノについては躊躇する。車で大都会の街中を走らせるのは問題がありそうだし、ミラノの最大の見どころ”最後の晩餐”は予約無しでは見れそうもない。そこで旅の最後にミラノ散策する時間があれば見る程度にする。

 まずはチロル方面へ向かう。空港からTiranoを経てチロルにの向かうことにした。ティラーノまではコモ湖畔を走る、有名な観光地なので車で走っても素晴らしい景色が期待できそうだ。ティラーノではベルニナ鉄道のループ橋までは行きたい、うまい具合に汽車が通れば昨年のランドヴァッサー橋を橋脚の下から眺めたように面白いアングルの眺めになるだろう。

 ティラーノを過ぎるとミュスタイア渓谷を通るのとSS38号線をそのまま北上する谷間ルートがある。GoogleMapの乗換案内に任せるとこれらとは別ルートが表示される、きっと整備されたルートなのだろう。目的とする地に行くことは大切だが物見遊山・観光なので風景を楽しみたい、それで渓谷ルートにするが、どの渓谷を走らせるかは現地で決めよう。どちらが楽しいのか・・・渓谷より山の稜線に近い見晴らしの良いルートを走らせたいな。

実はMallesには是非とも行きたい村がある。それはチロル・ドロミテを廻りスイスへ入ったときポストバスのエンガディン=メラン・ルートに乗ったとき、メランの近くの村がとても印象に残ったのでもう一度行ってみたいからです。村全体が塀にかまれて村への入口の門はバスがようやく通れるほどの大きさしかない。牧草地と畑のだだっ広い平地中に塀で囲まれた集落を見たときこの村はどのような歴史があったのだろうか。
観光客らしい人がカフェでビールを飲んでいた、私もあの雰囲気で飲んでみたい。あの時インパクトが強すぎて写真を撮るのを忘れてしまった。もう一度あの村を見たい、それでこのルートに拘った。
初日の宿泊地はオーストリアのオーバーインタールのナウダースにしようかと思っているが、その村ー何日かかけて調べました、グロレンツァ村 Glorenzaだそうです。-でもいいと思っている。

 旅程の検討を始めたところに電話があり”7月のイタリアは暑いのではないかしら。”とのたまう。
「そりゃ暑いでしょうイタリアは。あの時のティラーノを思い出せばわかるでしょう。」4年前ベルニナ鉄道でティラーノへ行ったとき、あまりの暑さに閉口して1時間の滞在で早々にスイスへ引き上げたことがある。

 暑さを思い出して都市部観光の情熱を失ったようだ。私としては苦労して組み立てた日程を気まぐれ的発言で一瞬のうちに崩れ去った。残念な気もする、アルプス中心のほうが楽しいけれど、ここまで精力を注入したのでザンネンな気もして複雑な心境になった。

計画を練り直すことになりそうだ。当初はフロクで少々肩入れしすぎた感のある、イタリア北部の観光名勝地を削って山に振り向ければいいだけの話ではある。でもアイーダには未練が残る。興味が無いと言いつつ深入りしたのか、ヴェローナでのオペラ鑑賞が当初からの目的であるかの如き存在になっていたようだ。
スリコミは怖いものだ、それとも私の心が弱いのか。