暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

キック・アス Kick-Ass

2014年04月17日 22時26分21秒 | 洋画>★★
2010年/米/マシュー・ヴォーン監督/アーロン・ジョンソン クロエ・グレース・モレッツ クリストファー・ミンツ=プラッセ ニコラス・ケイジ マーク・ストロング リンジー・フォンセカ オマリ・ハードウィック
2014年2月24日 日テレ映画天国

【あらすじ】
ハイスクールのデイブ(ジョンソン)は、スクールカースト下層に所属するギークである! 特技は、女子の目に<見える>透明人間…とほほ。オタク故にヒーローに憧れるバカ属性は、幼稚な正義をこじらせ全身タイツにマスク姿のコスプレヒーローとなった。結果は、チンピラに刺され轢き逃げされて、学校中にゲイ疑惑を持たれるに終わる。
ところがそれは、思わぬ好転をもたらした。骨折矯正は全身にボルトや鉄板を埋め込まれることによって強度を得、神経障害で末梢神経がマヒしたことによって痛みに鈍感になった。ゲイ疑惑は女子らの<キモヲタ>警戒を解き、憧れのマドンナケイティ(フォンセカ)とも急接近(友達として)。デイブはめげることなく、ヒーロー活動を再開したのだった。その模様は、ネット動画によってたちまちお茶の間の話題となった。デイブは自らを<キック・アス>と名付け、少々調子に乗ったのだった。
デイブがそんなヒーローごっこをやっている一方、金をかけてかなり本格的なヒーローを目指すオッサン(ニコケイ)がいた。妻を亡くし、遺された娘ミンディ(モレッツ)を男手一つで育てている彼は、娘にもヒーローとしての英才教育をほどこしていた。
さてキック・アスとしてケイティからお遣いを頼まれたデイブは、マフィアの下っ端を訪問するハメに遭ってしまった。あわやというところに颯爽と現れ、助けてくれたのは<ヒットガール>と<ビッグダディ>に変身したミンディとオッサンであった。オッサンらはキック・アスの活動に触発され、キック・アスの行動を追って手助けに来たのだった。しかし彼らの活動は、スタンガンや棒を武器とするキック・アスのものとは違い、銃やナイフで実際に敵を殺傷する過激なものだった。マフィアのボスダミーコ(ストロング)は、これをキック・アスの所業と思い込み彼を殺そうとするのだった。そしてキック・アスの活動に触発されたもう一人のバカ、ダミーコの倅クリス(プラッセ)は、<レッド・ミスト>というキャラをひっさげキック・アスを誘い込む作戦に出る。
果たしてヒーローオタクたちの思いは、どんな展開を見せるのか…!?


マーヴェル社による、セルフパロディ作品。さんざんヒーロー生み出してきて、「本物のスーパーヒーローはいない」ってオイ! まあ「正義の心がある限り、すべての凡人がヒーローである」という救いはあるが。オタクによるオタクのためのオタク自虐作品なので、「アイアンマン」みたいな作品よりかは好感が持てる。富豪によるヒーローごっこ「グリーン・ホーネット」より地に足がついてるので、「オタクをこじらせると命にかかわるから、ほどほどにしよう」という気にもさせてくれる。な、ニコケイ。ほどほどにしような。
同様の<コスプレヒーロー>をモチーフとした、「サムライフラメンコ」というアニメ番組が最近まで放送されていた。こちらは前期がコスプレで、後期が<真のヒーローへの進化>だった。圧倒的に前期、特に序盤が面白かったのは、「キック・アス」に通じるものがある。
続編「ジャスティス・フォーエバー」は如何に…。ヒットガールにだけは期待大だ。
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