昨日、札幌市の「ちえりあホール」にて、とても興味深い合唱の演奏会があった。『Joyful Concert』出演はChor Tomhet(一般の男声合唱団)、札幌市立中島中学校合唱部(女声)、北海道札幌北陵高等学校合唱部(混声)の3団体であった。
3団体によるジョイントコンサートであるが、ユニークさの一番は、その取り合わせである。一般、中学生、高校生によるジョイントは大変珍しいことであり、8703も初めて経験する演奏会であった。
プログラム構成は、第1部が各団体による個別の演奏。第2部が合同演奏で、長枝明彦氏(北陵高校)指揮で混声合唱組曲『せんねんまんねん』より「雲」他4曲。堀 崇氏(Tomhet)指揮で「Super flumina Babylonis」他5曲。斉藤佐保子氏(中島中学校)指揮で、混声合唱曲集『光と風をつれて』より5曲を演奏した。
年代も形態も異なる3団体の単独演奏と合同演奏であったが、誠に見事な個性(単独)と調和(合同)の世界を表現していた。特に、合同では3人の指揮者がそれぞれの持ち味を生かした選曲と曲作りをし、それに見事に応えている合唱団の熱演が際立っていた。
Sanmuel Barberの「Agnus Dei」を中学生と高校生が主力(人数的に)であれほど見事に歌い切ったことは特筆に値すると感じた。そして、大人の声と若い声が融和して醸し出される響は、決して若者だけでは作り出せないハーモニーであることにも気がつき、感慨を深くして帰路に着いたものである。