私はスポーツも大好きである。今では自らプレイ(野球、ゴルフ等)することは無くなったが、時にはドームへ出かけたり、テレビでの観戦は可能な限り欠かすことは無い。最近のテレビ観戦で感動的なシーンがあった。いずれも女性選手の活躍ぶりである。
その一は、先のオリンピック後に引退を表明していたスピードスケート女子の小平奈緒選手である。先日、地元長野での引退レースがあり、500メートルで優勝(好タイム)したのである。オールラウンダーとして世界的活躍をしている高木美穂選手など、日本を代表する選手が出場したレースでの優勝は見事であった。先のオリンピックでは、体調不良もあって思うような成果を上げることが出来なかった。その結果を見ての引退発表でもあったので、今回の引退レースは、ほぼ顔見せ程度の内容ではないかと予想していただけに驚きの結果であった。小平選手には、その生き方、人柄など以前から好印象を持っていたが、引退レースに向けて以前にも増すほどの努力を重ねた結果には、ただただ驚きと敬服の至りであった。お見事小平選手、これからも貴女を応援し続けます。
その二は、昨日の女子プロゴルフアー金田久美子選手の11年189日ぶりの優勝である。彼女は若くして天才少女として騒がれ、20代前半にはプロトーナメントで初優勝した。しかし、その後はなかなか成果が見られなくて、シード落ちを何度も経験していた。新聞等で時々金田選手の名を見ることがあり、まだゴルフをやっているのだなとは思っていたが、まさか突然優勝するとは予想していなかった。ただ、最近のトーナメントでは、初日、二日目あたりでアンダーパーの成績を残していることがあり、復調気味なのかなとは思っていた。そして、今回、樋口久子・三菱電機レデイースにおいて、初日、二日目と9アンダーのトップで最終日を迎えた。最終日は10歳ほど若い選手たちとの優勝争い、独走とまでは行かなかったが見事な涙の優勝劇であった。解説の樋口久子さんも彼女の苦労、努力を知っているだけに、もらい泣きの解説であった。家でテレビ観戦中というお父さんが号泣しているであろうことを思い、目頭が熱くなった。