8703の部屋

「ハナマルサンの部屋」です。音楽、スポーツ 世相 等々 気ままに綴ります

札響を聴く

2022-10-30 11:49:00 | こだま
私の良き友人であるH君と共に聴いた演奏会に関する名文を、本人の了解を得たうえで原文のまま転載させていただいた。なお、この翌日には二人で留萌、増毛旅行を行ったので、その報告も間もなく出てくることを期待している。
 
【札響を聴く(その32)】
僕がかつて所属しておりました札響合唱団(第九以外では3年振り!)が札響定期公演に出演するという嬉しいお知らせをいただき、紅葉盛り秋の札幌へ行って参りました。
 
紅葉美しい中島公園を散策し、半年ぶりのKitaraホールへ。
演目は音楽監督バーメルトさんによるハイドン「戦争ミサ」です。
世界的に不安定な情勢の中でのこの選曲、演奏会前からすでに胸が高鳴ります。
 
このハイドン「戦争ミサ」、実は個人的にはすごく思い入れがある曲でした。
僕はマンガの神様である手塚治虫先生の大ファンで単行本も全て持っているのですが、その作品の中に「雨のコンダクター」という短編マンガがあります。
これは大指揮者バーンスタインが1973年のニクソン大統領就任式前夜にワシントン大聖堂で有志のオーケストラと合唱団でこの「戦争ミサ」を演奏したというエピソードをマンガにしたもの。
この作品を学生時代に読んだ時、この曲はどんな曲なんだろう、いつか歌えたらいいなとずっ~と思っておりました。
それが愛する札響とかつての仲間の札響合唱団のメンバーが歌う、そして指揮はバーメルトさんということでもう楽しみで楽しみで(笑)
 
そして演奏を拝聴、とても素晴らしい「戦争ミサ」でした。
バーメルトさんのわかりやすく的確な指揮、抜群の歌唱力で安定のソリスト陣、我らが札響合唱団もよく声が出ていてkitaraホールがよく鳴っていたと思います。
バーンスタインのCDも何度も聴いて勉強して臨みましたが、実演の方が100倍いいですね!
平和を願い、静かでそれでいて強い祈りが聴衆に十二分に届きましたよ。
札響合唱団の皆さん、3年振りの公演ほんとうにおめでとうございました。(よく頑張りました!)
 
また札響合唱団ほかで一緒に歌い仲良くして頂いたベースのO久保さんの突然の訃報に触れ、この演奏会当日がたまたま四十九日だったそう。
きっとO久保さんも一緒に「戦争ミサ」を聴いてくれたのではないかなと思いました。
 
演奏会当日は昔の合唱仲間や事務局のK田さんほか、久し振りに懐かしい皆さんにお会いできて嬉しかったです。
心も身体も満たされた紅葉の札幌での秋の夕暮れでした。
 
コメント
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