8703の部屋

「ハナマルサンの部屋」です。音楽、スポーツ 世相 等々 気ままに綴ります

猛吹雪に思う

2021-02-16 08:08:02 | こだま

今日、明日と道内は猛吹雪になるということで、テレビ、ラジオは警戒を呼び掛けている。冬の猛吹雪には忘れられない思い出があり、私は、毎年、必ず思い出し、感謝の祈りを捧げている。

私が中学一年生の冬であった。当時、父親の勤務の関係で私たち家族は北村(現、岩見沢市北村)の北村立東小・中学校に住んでいた(今は無き学校だが、父親がその学校の校長であり、学校と住宅が繋がっていた)。ちょうど、今頃の季節であったと思うが、私が急性盲腸炎(虫垂炎)にかかった。外は猛吹雪、そして当時の北村大願、中小屋地区は冬は陸の孤島と言われるほど不便であった。病院は岩見沢へ出なければならず、そのためには徒歩で峰延駅まで行くか、直接岩見沢へ出るしかなかった。峰延まで2~3時間ほど、岩見沢へは4~5時間という距離である。猛吹雪の中、しかも腹痛の私を歩かせることもできず、両親は猛烈に悩んだはずだ。そして、近所のKさんに相談した。結果、Kさんは農業を営んでいたので、馬車で岩見沢まで運んでくれることになった。馬橇を馬に曳かせて数時間、猛吹雪の中を無事に岩見沢市立病院まで届けてくれたのであった。今で言うホワイトアウト状態の中、馬も手綱をとるkさんもよくぞ歩き通してくれたものである。母親と私は、馬橇にテントを巻いた中で横たわっていた。病院に着き即手術で何とか助かったのだが、あと1時間後ならば、盲腸が破れてしまい、大変なことになっていたかもしれないと聞かされた。まさしく、Kさんは私の命の恩人である。

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