コンクールに思う！

この時期は全国各地で「NHK全国学校音楽コンクール」地区大会、ブロック大会が行われている。そして、ブロック大会で選ばれた学校が、１０月にNHKホールで行われる全国大会へ進む。先日、ある地区大会の主催者挨拶の中でNHKホールのことを「合唱の甲子園」という言葉があった。なるほど、全国大会はNHKホールと固定しているという点では、高校野球の甲子園に通じるところがある。８７０３も何度かNHKホールで全国大会を聞いたが、合唱を演奏をするホールとしてNHKホールが最適とは思っていない。特に、小学生にとっては気の毒（広すぎて）とさえ思っている。そのためか？小学生の場合は、中学生顔負けと言えるような大声（？）が出ないと入賞は難しいように感じている（のは私だけであろうか）？歴史と伝統を誇るNコンであるならば、そろそろ「合唱向きなホール」を考えてほしいとさえ感じている。

ところで、数年後には全日本合唱連盟のコンクールにも「小学校の部」を設ける方向が具体化しそうである。北海道の実状（小学校）を考えると、果たしてコンクール自体が成立するのか？が懸念される。自校での練習時間や部員の確保、指導者の外勤・出張等の難しさなど、クリアしなければならない課題が山積と思われるからである。そして、８７０３が最も懸念することは、小学生から高校生（大学生）までコンクールに明け暮れて、合唱と言えば「コンクールの勝ち負けしか残っていない」といった、コンクール症候群的少年少女が増えることである。（極論であることは承知であり、あり得ないことを願いつつ・・・）