経済不況による契約社員の大量解雇が社会問題になりつつある。年末に向けて、住むところさえ失う人がいるようである。誠に、お気の毒としか言いようが無い。しかし、これも国家百年の無策が生んだ現象としてとらえるべきであろう。全く他人事ではない。最近の迷走振りを見るにつけ、いつ何時何が起こるかわからないというのが実感である。
大量消費、使い捨ての時代はあらゆる面に行き渡っているようである。つい最近の出来事である。8703が某合唱団の練習を終えて帰ろうとした時「先生、チョッと待ってください!来年のことでお話しがあります」の声。廊下を歩きながら立ち話で聞いた内容が「お世話になりましたが、来年は先生にお支払いするお金が無いので今年限りにして下さい」であった。
8703は内心「そのような大事な話を立ち話で済ますのか!」と一喝したが、言葉にはしなかった。交通費程度のギャラで、ほとんどボランテア精神でやって来た実情を知ってか知らずか?まさしく使い捨て時代の申し子たちである。