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原生人類の祖先が、3万年前に絶滅したデニソワ人と交雑していた?(“エイプマン”の紹介)

2010年12月23日 | 雅無乱日記

ちょっと驚きのニュース。  (上の画像は中日新聞サイトより)

原生人類の歴史を大きく書き換える必要が出てくるような報告だ。

現代人の祖先、別人類「デニソワ人」と交雑(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101223-OYT1T00205.htm?from=navr

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 現代人の祖先が、別の人類とされるデニソワ人と交雑していたことが、独マックス・プランク進化人類学研究所などの国際チームの研究でわかった。

 現代人の祖先が、世界各地で先住の人類を絶滅させつつ広がったとする従来の説を、覆す可能性がある。23日付の科学誌ネイチャーに発表する。

 シベリアのアルタイ山脈の遺跡で発見されたデニソワ人の骨を使い、細胞核のゲノム(全遺伝情報)の一部を解読した。世界各地の現代人のゲノムと比較したところ、オーストラリア北東の島々に住むメラネシア人は、ゲノムの4~6%がデニソワ人固有のものと一致していた。

 研究チームによると、人類の祖先は40万~30万年前にアフリカを出て、ヨーロッパに移動した集団がネアンデルタール人に、アジアに広がった集団がデニソワ人になった。それに遅れて6万~5万年前にアフリカを出た現代人の祖先が先住者と交雑し、今に至ったらしい。欧州やアジアなどの現代人の祖先とネアンデルタール人との交雑を示す研究成果は、今年5月に発表されている。異なる人類どうしの交雑、共存が一般的だった可能性が出てきた。

(2010年12月23日12時20分  読売新聞)
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図解の転載は控えるが、ぜひ図解と一緒に見るべし。

ネアンデルタール人との混血の可能性は、以前の研究で言及されていたが(当ブログ:http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/685a94db5ffd31fb048eaeceae25d620)、デニソワ人とも頻繁に交雑していたとなると、かなり形質の違う人類同士でなぜそのような事が起こるのか追求する必要がありそうである。

(異種人類同士も仲間と認識していた?と想定しないと考えにくい。)

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人類の起源や歩みについて現在有力とされている説を、様々な化石資料や研究から紹介するおもしろい番組を見たので、紹介したい。

数年前、BS朝日で放映していたBBC製作の番組、『BBC地球伝説「エイプマン」“ape・man adventures in human evolution”』

番組紹介ページ→http://www.bs-asahi.co.jp/bbc/history/hi_15_01.html

私が見たのは第二回から。

まずは私自身の見解は横に置いておいて、番組に紹介されていた事実や説をそのままご紹介する。

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アフリカ各地で出土した猿人の化石を様々な角度から検証し、その姿形や生態、さらに進化のメカニズムを明らかにしていく。猿人は類人猿とヒトの中間段階と言われるが、2本足で歩行していた点を除けば、その実態は類人猿に近い。体も小さく、捕食動物の脅威にさらされていた猿人が、過酷な生存競争に勝ち残り、我々の祖先となり得たのはなぜか? 類人猿からヒトへと進化の道が開かれた過程を探る。

~アウストラロピテクスの発見の回想シーン~

アウストラロピテクスは、アフリカのカラハリ砂漠南部の石灰岩の採掘場(タウング)で発見された。爆薬で吹き上げられた物の中に動物の骨の化石が含まれており。当時ヨハネスブルグにいたレイモンド・ダート教授のもとに運ばれた。

教授の分析により、この骨が現存するチンパンジーとも人類とも異なるものであることが明らかになる。犬歯はチンパンジーより小さい。類人猿は背骨とは斜めに頭を支えているのだが、その化石では背骨の真上に頭蓋骨があった。これは人類の骨格の特徴。

しかし、人類と比べると脳のサイズがはるかに小さい。ダート教授は、これを猿から人類への進化段階の途中の化石と結論した。アウストラロピテクス・アフリカヌスの発見である。

レイモンド・ダート教授は、骨格や周囲にあった他の動物の化石から、「キラーエイプ説」(“殺し屋のサル”説)と呼ばれる次のような仮説を立てた。

周りにあった動物の化石は、頭蓋骨が多かった。ヒヒなどを襲って生肉を食らっていたのだろう、と彼は考え、狩り→道具の発達→脳の発達が進化の牽引力だったと結論した。獣など外敵に対応するために武器を作ったことが人類への進化の始まりという説である。

しかし、その後、その説には多くの矛盾があることがわかってくる。

南アフリカのマカバンスガットで現在は既に絶滅したハイエナやキリンの骨が大量に発見された。それらは、故意に傷つけられたり折られたりしていたと考えられる跡があった。トバイアス教授らによって、同じ場所で人類の祖先の化石も発見された(骨盤の形状が人類に近く、二本足で歩いていたと思われる化石だった)。

ダート教授は、その時代の人類が武器を作るために動物の骨を加工していたのだという仮説を立てたが、トバイアス教授は異なる見解を持っていた。

その後、エチオピアのハダール山脈で300万年以上前の完全な猿人の骨格(ルーシーと名づけられる)が発見される。 身長1メートルちょっととかなり小柄で、人類と異なり指がまがっている(日常的に何かにつかまる生活をしていたらしい)。住んでいたのは、樹や岩の上だっただろうと推測された。もうひとつの特徴として、腸の容積が非常に大きい。←植物を主食としていたため長い腸が必要だった。つまり、骨格から見ても食性から見ても、類人猿とほとんど変わらない生活をしていたと考えられた。

これらの発見から、トバイアス教授は、ダート教授の「キラーエイプ説」は誤りではないかと考えるようになる。

動物の化石には頭蓋骨ばかりが多い。肉食動物は頭蓋骨を食べ残す傾向がある。そして、マカバンスガットの同じ洞窟から発見された、化石化した豹の下あごと猿人の子供の頭蓋骨の化石にあいた穴が一致した。それが、人類の祖先が獲物を狩る側=「捕食者」ではなく、獣に襲われる側だったことの間接的な証拠となる。

この説が発表された時、多くの学者が、これほどか弱い祖先がどうやって生き残ったのかを不思議に思った。この化石は「華奢な猿人」と名づけられた。


さらに、同時代の地層から異なるタイプの猿人の化石が発見される(ロブストス猿人。参考:http://www1.ocn.ne.jp/~kawamako/mitinori.htm)。頭蓋骨のてっぺんに盛り上がりがあり、奥歯と顎が非常に発達していた。体格も頑丈な猿人。「頑丈な猿人」と名づけられる。

K.リード教授は、マカバンスガットの洞窟へ再調査にでかける。洞窟からは、300万年前に絶滅したレイヨウの折れた骨が多数発見される。現在はサバンナであるマカバンスガットは当時は森だった。300万年前に起こった急激な乾燥化で森が喪失しサバンナ化したと考えられている。

猿人に残された選択肢は二つ。

新しい環境に適応するか、それとも絶滅するか…

頑丈な猿人(ロブストス猿人)は植物の根を主食としていた。

NY州立大学では、液体ゴムで脳のレプリカをとった結果を比較することにより、現代人は、「頑丈な猿人」ではなく「華奢な猿人」を起源とするという仮説を立てた。

以後「華奢な猿人」の研究が進む。

T.ロイ博士は、石の破片をつぶさに研究。石に当時の動物の毛や肉が付着しているのを見つけ、当時の人類の祖先は石を使って動物の死体を切ったり骨を折ったりしていたと考えた。

ラトガーズ大学のロバート・ブルーマンシャイン教授によって、タンザニアのオルドバイ渓谷で大量の動物の骨が多数発見される。それらの動物たちの骨には、肉食動物の歯型もあったが、その他にも骨の表面に小さな傷跡が存在した。ブルーマンシャイン教授は、「華奢な人類」が、レイヨウなどの動物の骨を、石をハンマーのように使って砕いていたと考えた。中につまった骨髄を食べていたのであろう。彼らは、道具を使用していたのである。

「華奢な猿人」は当時から肉食を始めていた。すると、植物食の種よりも腸が短くなる。消化のエネルギー効率が良くなる。これらの変化によって、食べ物の消化に使われていたエネルギーが脳にまわり、脳が発達したのだという仮説を立てた。

樹の少ないサバンナでは、昼間に動物の死体を見つけるのは困難。肉食動物に見つかって襲われる危険性が高い。しかも、肉食動物の食べ残しを、さらにハイエナが群れでやってきて残らず食べつくしてしまう。

「華奢な人類」は、そのハイエナの食べ残し、つまり頭蓋骨に囲まれてハイエナも手がつけられない脳と、骨を割って骨髄を食べていたのではないかと推測された。

石器の発明→道具を作れる猿人だけが生き残った。さらに大脳の発達。知能が高まる。たくさんの肉が手に入る。→ますます脳が発達。というスパイラルが起こったと考えられる。

これで、人類に向けての進化の土壌が整ったのだ、と番組では結論付けていた。

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以上、エイプマン第2回はそんな内容だった。第3回レポートに続く。



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