★2009(H21).8.1(土)~3(月)
◆目的地:塩見岳(3,046.9m)、間ノ岳(3,189.3m)、北岳(3,193m)
◆メンバー:M松さん、中隆
◆コースタイム
1日目
7:50甲府駅~(電車)~11:34伊那大島駅12:20~(タクシー)~13:45越路(登山道手前2キロ)~(登山道)~17:00三伏峠小屋
2日目
5:40出発~6:50本谷山~8:25塩見小屋~9:45塩見岳10:00~11:55北荒川岳~13:15竜尾見晴(新蛇抜山さき)~14:05安倍荒倉山~14:40熊ノ平小屋
3日目
5:30出発~7:05三峰岳~8:05間ノ岳8:20~9:07中白根山~10:58北岳11:20~11:42北岳肩ノ小屋11:50~12:57白根御池小屋13:17~14:30広河原山荘~15:00広河原~(バス)~夜叉神
◆天気:1日目:雨時々曇り 2日目:雨後曇り 3日目:快晴
今回の塩見~間の岳~北岳は今年最初の縦走である。
三伏峠小屋と熊の平小屋でテント泊の予定であるが天気がよろしくない。
天候によっては小屋素泊まりも選択肢にある。
朝、荷物をパッキングして担ぐと重い、かなり重い。
これで久しぶりの2泊3日の縦走大丈夫かと心配になった。
駅まで歩いていくことにし、バスの時間が合えばバスに乗ることにしていたが、
バス停に着くとジャストオンタイムでバスが来た。
ラッキー、今回の縦走はついているかもしれないと少し気分が良くなった。
さて、中央線と飯田線を乗り継ぎ、伊那大島駅を目指す。
甲府駅から上諏訪駅まで14駅、上諏訪から伊那大島駅まで30駅、3時間44分の道のりである。
また、伊那大島駅から伊那バスで越路(林道工事のため、鳥越林道終点手前2キロ地点)まで路線バスで1時間42分である。
長い長い道のりの旅が始まった。
伊那大島駅では、タクシーの運ちゃんが
「バスだと荷物込みで一人2500円だが、タクシーなら今5人いるから一人2200円でいいよ」とのこと。
ラッキーである。タクシーで行くことに決定。
伊那大島までの車中では晴れ間も見えたが、タクシーに乗ると激しい降雨。
越路でタクシーを下りて準備をしていると、一発特大の雷鳴。びびる。
それっきりなのでカッパを着て日本一高い三伏峠を目指す。
林道を40分歩き登山道に入る。最初からいきなり急登である。
カッパを着ているので暑い。
雨は降ったり止んだりであり、登山道が樹林帯であることもあり、気持ちは浮かない。
三伏峠小屋(2,560m)についた時も雨は降っていた。
カッパの下もびしょ濡れ、雨の中テントの設営や料理も大変、テントも雨に濡れると重くなり明日の山行にひびく、
と色々な理由を絞り出し、小屋素泊まりとする。
素泊まり用の小屋は食事付きの小屋とは別であり、私達2人以外に1人しかいず、広い部屋を貸切状態である。
まずはビールで乾杯。それからワイン。
今日の夕食は「キムチ鍋」、「冷や奴」、「富士宮焼きそば」の予定。
寒い中での熱々のキムチ鍋は最高に美味い。
体が温まる。「豚肉、鶏肉、豆腐、白菜、ニラ、ネギ、ぶたシメジ」が入っているので栄養満点。
ミョウガを乗せた冷や奴も美味い。苦労して持ってきた甲斐があった。
しかし、お腹が一杯になったので富士宮焼きそばは明日の夕食に変更。
2日目
夜中は激しく雨が降っていたが、朝起きると小雨である。
朝食はキムチ雑炊、体が温まり元気がでるが、雨のことを考えると気持ちが萎える。
今日もカッパを着て出発。
小雨が降ったり止んだり。天気は悪いが今日の目標の塩見岳が遙か遠くにそびえている。
本谷山(2,657.9m)で塩見岳が見えなくなる前に記念撮影。
(後に見えるのは塩見岳)
塩見小屋に着いても雨は止まない、それどころか少し強くなってきた。
休んでいると寒いので休憩もそこそこ歩き出す。
塩見岳の最後の急登は疲れた体にはきつい。風も強く雨も降っている。
「トムラウシ岳の惨劇」の時は、もっと寒くもっと強風でもっと雨が降っていたに違いない。
今回は命の危険は感じなかったが、前を歩いている「クラブツーリズム」のツアー客の脳裏には「トムラウシ」のことがあったに違いない。
今回の山行で「クラブツーリズム」のツアーと3つ出会った。中高年のツアーが数多く催されていることに驚いた。
(塩見岳山頂)
さて、塩見岳からは、北荒川岳(2,697.6m)、新蛇抜山(2,667m)、安倍荒倉岳(2,692,6m)と稜線上を歩いていくが、安倍荒倉岳辺りから雨も止んだり降ったり、空も明るくなってきた。
熊ノ平小屋に無事到着。雨は降っていなかったが体や濡れていたので、テントか素泊まりか迷っているとまた雨が降ってきた。
小屋素泊まりに決定(テントを持ってきてくれたM松さんには申し訳ない)。
小屋の中では薪ストーブがついていた。暖かい。生き返る。
この小屋は素泊まりと1泊2食付きで同じ小屋である。
泊まっている人が少なく1畳布団1枚に1人であった。ラッキー。
さて、小宴会。まずはビールで乾杯。続いてワインで乾杯。
つまみは、ニンニクの味噌漬け、メンマ、チーズ、サラミ等々。
ストーブにあたりながら心地よい時間が過ぎていく。極楽極楽。
夕食は、野菜炒めと富士宮焼きそば。食事付き宿泊客の食事が終わった食堂で食べる。
夕食後は芋焼酎のお湯割りを飲みながら、ニュースを見る。石川遼の優勝と宮里愛の活躍に力をもらう。
さて、待ちに待った天気予報。明日は晴れ、テレビを見ていた人の顔には笑顔。
おやすみなさい。
3日目
朝4時に起床。雲一つない晴天である。
今日の朝食はお湯で戻す「五目ご飯」と「みそ汁」と「豆・野菜の煮物(パック)」である。
腹ごしらえを終え、熊の平小屋を後にする。
(小屋の入り口)
三峰岳まではかなりの急登である。振り返ると塩見岳の雄姿が見える。
三峰岳(2,999m)で休憩。
槍・穂高、中央アルプス、塩見、荒川岳、笊が岳、富士山、素晴らしいパノラマである。
この日この時を待っていましたとばかりに写真撮影。
(中央が塩見岳、その左奥が荒川岳)
(右手前が仙丈ケ岳、その奥には槍、穂高、乗鞍岳、左は中央アルプス)
(左から仙丈ケ岳、鋸岳、甲斐駒ケ岳)
(左奥に富士山、右には農鳥岳、西農鳥岳)
さあ、次は間の岳への急登である。しかし、天気が良く景色を楽しみながらなので、昨日に比べつらくない(気がする)。
(右手前には三峰岳 それから塩見岳に続く稜線が延びている)
間ノ岳到着。北岳からの縦走ルートであるのでやはり人が多い。
ここも素晴らしいパノラマである。
(間ノ岳頂上 後は塩見岳、荒川岳)
(三等三角点の説明版)
しかし、このころから北岳に山梨県側から雲が立ち始める。
長野県側は相変わらず晴天ではある。
今日は15時の広河原発のバスに乗る予定なので、もう少し休みたいが北岳に向け出発。
(左から鋸岳、甲斐駒ケ岳、中央が北岳、右には鳳凰三山)
途中で、親子3匹の雷鳥に出会った。少し行くと今度は夫婦の雷鳥に遭遇。ラッキー×2だ。
(最初に出会った親子の雷鳥)
北岳草に似ている花が咲いていた(後で調べたらどうも違うような・・・)。
北岳山荘を過ぎ、北岳への最後の急登。つらい。我慢。つらい。我慢。
北岳山頂到着。
山梨県側は曇っているが、長野県側は晴れている。まあまあの天気である。
(北岳山頂)
(雲の間から富士山がこんにちは)
さて先を急ぐ。北岳肩ノ小屋を過ぎ、急坂を下り、
白根御池小屋を過ぎ、また急坂を下り、ついに広河原山荘。
15時のバスにも十分間に合う。M松さん、お疲れさまでした。
帰りは、夜叉神峠までM松さんの奥さんが新型「ホンダインサート」で向かえに来てくれた。嬉しかった。
山帰りで汗くさかったでしょう、ごめんなさい、ありがとうございました。
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