著 塩野七生 2008年12月20日
新潮社
西洋史はギリシア・ローマの叙述から始まるけど、ローマ帝国が滅びた後は舞台は地中海を離れ、フランク王国、神聖ローマ帝国に舞台が移っていくのが普通だと思います。
この本は、ヨーロッパ史ではなくあくまで地中海世界史を描いているので、中世史の主役であるシャルル・マーニュやハインリッヒ4世、ウィリアム1世やリチャード獅子王などは少し顔を出すだけでした。
主役は、北アフリカのサラセン人の海賊とその被害にあった、イタリアや南仏の人々。
中でも、キリストとイスラムの共存社会をなしとけたノルマン朝のシチリアや、キリスト教徒の奴隷解放のために働いた修道院と騎士団の活動が興味深かったです。
言葉の表記の問題として、マホメットや支那人というのが気になりましたが。
新潮社
西洋史はギリシア・ローマの叙述から始まるけど、ローマ帝国が滅びた後は舞台は地中海を離れ、フランク王国、神聖ローマ帝国に舞台が移っていくのが普通だと思います。
この本は、ヨーロッパ史ではなくあくまで地中海世界史を描いているので、中世史の主役であるシャルル・マーニュやハインリッヒ4世、ウィリアム1世やリチャード獅子王などは少し顔を出すだけでした。
主役は、北アフリカのサラセン人の海賊とその被害にあった、イタリアや南仏の人々。
中でも、キリストとイスラムの共存社会をなしとけたノルマン朝のシチリアや、キリスト教徒の奴隷解放のために働いた修道院と騎士団の活動が興味深かったです。
言葉の表記の問題として、マホメットや支那人というのが気になりましたが。