酒酒落落

~しゃしゃらくらく~
本、漫画、観劇などの記録
【注意!ネタバレあり】

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

2022年06月04日 | 映画
2011年イギリス
面白かった、というか、興味深かった。
意外にサッチャーの業績知っているかもしれない。もちろんここに描かれたことが全てではないだろうけど。
行き過ぎた部分は多分にあるだろうけど、社会民主主義が行き詰まった当時のイギリスの閉塞感を打ち破り、イギリスを再び経済的強国にした功績は確かに大きいと思うんだよな。
サッチャーが首相になる前にゴミ回収されないで、ロンドンがゴミだらけになる描写、私もパリで体感したわ…と思いだしたよ…
ゼネスト1日だけだったけど、ゴミ箱溢れてたもんな…あの時普段当然だと思っていた行政サービスのありがたみを実感した。
小泉元総理の政策って20年遅れの新自由主義だって当時から思っていたけど、公務員にストライキ権を認めてない日本では街がゴミだらけになることないわけだし、行政サービスの質だけ考えれば民より官のが優れているような…もちろん経費や効率化の面で民営化ということになったんだろうけど。
(ただ日本の場合は結局民営化しても、官営時代の組織の風潮のままで効率は悪く、ただ会社が細分化され業務をまたいだサービスができなくなって、利用者にとっては不便になっただけのような気もする…)
それにしてもフォークランド紛争の後サッチャーの支持率が上がったのを見ると、結局戦争が国民を一致団結させるし、政治家にとって現状を打破するのに、一番効果的なんだなと。
それに当時はIRAの活動もあれだけ活発だったのね…その中で女性初の首相として10年以上本当に戦い抜いた人なんだろうな。
コメント
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