バッハが殆ど全てのチェンバロ協奏曲の初版を別のソロ楽器のために書いたことは研究者によく知られており、この作品はおそらくオーボエ・ダモーレのための協奏曲の編曲であろうという。そして、当時の聴衆はソロ楽器がもともとオーボエであることを知らなかったであろうという。この協奏曲の第2楽章はイタリア・オペラの嘆きに似ており、チェンバロのパートは殆どボーカル役にはまっているという。チェンバロ奏者のFrancesco Cortiによれば、バッハのチェンバロ協奏曲の中で、第2の通奏部をもつ唯一の作品なので、第2のチェンバロによっても演奏されたであろうという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1055/
Bach - Harpsichord concerto in A major BWV 1055 - Corti | Netherlands Bach Society
(関連:2019/8/30マイブログ)