国内初となる超電導ケーブルの実証実験が東電旭変電所(横浜市)で始まったそうだ。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)などが推進する事業で、約1年かけて信頼性や安定性を検証する予定という。超電導ケーブルはステンレス製で直径15cm、内部に超電導物質を巻き付けた3本の銅線が入っており、ケーブル内部はマイナス200度程の液体窒素で満たされているそうだ。(高温超電導ケーブルと呼ばれるものだ)約240mの超電導ケーブルが3台中1台の変圧器の送電系統に接続されているそうだ。●通常の電線だと電気抵抗により約5%の送電ロスが生ずるが、超電導ケーブルでは超電導状態を維持するために必要な電力を含めても、ロスを2~3%程度に抑えられるという。東電は今後、都内や大都市圏での老朽化した地中の送電線に導入することを検討しているそうだ。NEDOは10年代終わりから20年代初めまでに実用化に向けた技術確率を目指す方針という。 ⇒ 10/30読売新聞
このケーブルは住友電工が提供しているようだ。同社の高温超電導ケーブルは2006年にニューヨーク州オーバニーの超電導ケーブル・プロジェクト(世界初の長尺超電導ケーブルの実系統接続)に参加し、1年以上にわたる実線路送電試験を無事完了している。 ⇒ http://www.sei.co.jp/super/cable/jissho.html、http://www.sei.co.jp/super/cable/albany.html