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COP10、「名古屋議定書」と「愛知ターゲット」を採択

2010-10-30 | つぶやき
議定書の協議は最後まで難航を極めたが、最終的に各国の意見を折衷した議長案を松本環境相が提示し、最終的に193の全ての締約国・地域が受け入れる形で合意した。生物多様性条約の採択から18年、懸案だったルールづくりが実現した、歴史的な会合となった。議長国・日本としても世界の期待に応えることができ、大きな成果と言える。●「名古屋議定書」では、①資源の利用には事前に原産国の許可を得る、②利用者が原産国側と利益配分のための個別契約を結ぶ、③資源を不正に入手していないか監視する機関を利用国側でも1つ以上設ける、④派生品の一部は利益配分の対象となるが、契約時に個別判断する、⑤議定書発効前に利用された資源は対象としない。代わりに、途上国を資金支援する枠組みを設ける、などが定められた。今後、批准の意思を示す各国の署名を11年2月から1年間、国連本部で受け付け、50カ国目の批准が完了した90日後に発効する。 ●2020年までの新世界目標(採択直前に「愛知ターゲット」と名付けられた)」は、①世界の陸に占める保護区の割合を17%、海の保護区の割合を10%に拡大する、②生物の生息地が失われる速度を少なくとも半減させる、③生物多様性の観点を国家会計の価値判断に組み入れる、など20項目が盛り込まれた。
閉幕後、議長を務めた松本環境相は「積み木を重ね、重ねては崩れという過程を繰り返すような歩みで、最後は崩れそうなぎりぎりのタイミングでの採択だった。多くの人が苦渋の妥協を何度も受け入れた。合意が確信できた時は、泣いてしまった」と語ったそうだ。 
http://www.asahi.com/eco/TKY201010300151.html、http://mainichi.jp/select/science/news/20101030k0000m030141000c.html
(関連:10/10、10/15、10/19、10/23、10/24、10/26、10/27マイブログ)

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