環境省は近く公表する改訂版レッドリストで、記録的不漁が続くニホンウナギを絶滅危惧種に指定する方針を固めたそうだ。今までは「情報不足」に分類されていたが、改訂版リストでは絶滅危惧種の中で最も危険度が低い「絶滅危惧2類」か、絶滅危惧種に移行する恐れがある「準絶滅危惧」に指定されるそうだ。●ニホンウナギの成魚の漁獲量は、1961年のピーク時は約3400トンだったが、ここ5年間は200トン台に低迷し、養殖に使われる稚魚も、63年の約230トンから最近は10トンを下回る年も多いという。減少の原因ははっきりしていないが、過剰漁獲の他、河川開発による生息地の減少、気候変動による海流変化などが指摘されているそうだ、●レッドリストに入っても、漁獲や取引に対する制約はないが、日本はウナギの世界最大消費国(約7割を消費)であり、従来より厳しい資源管理が求められる可能性があるようだ。中国や日本への大量輸出で急減したヨーロッパウナギは欧州連合の提案により、希少生物の国際取引を制限するワシントン条約で3年前から規制が始まり、米国もニホンウナギを含む17種を条約で規制する提案を検討中とのことだ。 ⇒ 9/14読売新聞
(関連:2011/2/6マイブログ)