「音楽の捧げもの」のカノンは一種のビジュアル音楽だそうだ。バッハは演奏者がそれらを正しく演奏するために最初に解決しなければならないパズルのように書いたそうだ。この録音ではこのビジュアル音楽の文字通りの画像を与えたかったそうだ。それゆえ例えば、一つのパートが倍になるところでは演奏者は2回見え、パートがミラー化されるところでは演奏者も鏡に現れるそうだ。この「王の主題による無窮のカノン」ではフォルテピアノで演奏される低音パート(ヴィオラ・ダ・ガンバで演奏される王室のテーマのカウンターパート)が自分自身を二重化できるとき、演奏者が同じ楽器で2回演奏しているのが見えるそうだ。 ⇒ Canon perpetuus super Thema Regium from Musikalisches Opfer – Bach (bachvereniging.nl)
Canon perpetuus super Thema Regium from Musikalisches Opfer BWV 1079 | Netherlands Bach Society
以下のカノンa4は本当のパズルだそうだ。バッハは1つのパートだけを示し、出演者にまばらな指示だけを与えたそうだ。タイトルは、それが4パートのカノン(a 4)であることを示しているそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1079-13/
Canon a 4 Quaerendo invenietis from Musikalisches Opfer BWV 1079 | Netherlands Bach Society
以下のタイトルにある"Epidiapente"はギリシャ語で上方5度を意味するようだ。つまり、このカノンでは変更されたパートは元のパートより5度高く演奏されるそうだ。映像でもそのことが表現されている。 ⇒ Fuga canonica in epidiapente from Musikalisches Opfer – Bach (bachvereniging.nl)
Fuga canonica in Epidiapente from Musikalisches Opfer BWV 1079 | Netherlands Bach Society
(関連:2021/4/17マイブログ)