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藻から燃料

2014-08-24 | つぶやき

藻の中には、体内に油をため込む種類があり、この性質を利用して藻から燃料を作る研究が進んでいるそうだ。●いすず自動車は藤沢工場(神奈川県)に関係者らを運ぶバス(7月から定期運転開始)で、ミドリムシ(藻の仲間)から作った油を燃料に使っているそうだ。ミドリムシは長さ0.05~0.1㎜、幅0.01㎜ほどの「植物(光合成をする)」と「動物(自由に動ける)」の特徴を併せ持った生物で、屋内で人工照明を当てて培養すると、体重の約3割の油を蓄えるそうだ。この油を作ったベンチャー企業ユーグレナスといすゞ自動車は6月、ミドリムシの油が100%の自動車燃料を作る共同研究を始めたそうだ。4年後完成予定という。●デンソーは2008年からシュードコリシスチスという藻(青ノリの仲間)を使って自動車燃料を作る研究を始めたそうだ。この藻は体重の約3~4割の油をためるそうだ。現在は3㎏の藻から約1ℓの油を取る技術を確立したそうで、今後は軽油と同じレベルにまで品質を高め、20年には自動車燃料として流通させたいそうだ。●IHIは飛行機のジェット燃料を高速増殖型ボツリオコッカスという藻から作る研究を11年から続けているそうだ。この藻は体重の約5割の油をためることが強みという。同社は自動車は電気や燃料電池でも動かせるが、飛行機の燃料は油しかなく、需要は益々高まる筈と予測し、20年頃の実用化を目指しているそうだ。●関係者によれば、藻は限られた面積で大量に培養でき、藻の油の成分は石油に近いため、「石油代替品の有力候補」という。ただ課題もあり、現状の製造コストは1ℓ当たり約500円で、軽油の3倍以上という。また、デンソーの試算によれば、琵琶湖の広さの池で培養しても日本の消費量の約1.5日分の油しか生産できないという。このため各社は生産拠点を海外に置いたり、当面は石油に混ぜて使うことで石油の延命を図ることを考えているそうだ。また、事業化には国も支援(培養施設を作りやすくする規制緩和など)も必要との意見もあるようだ。 ⇒ 8/24読売新聞
将来的に水素エネルギー社会に移行していければ、石油への依存度は下がっていくであろうが、それまでの期間、自前の石油を持てることは意義が大きいであろう。
(関連:8/6マイブログ「期待される水素エネルギー」)