お菓子時々パン日記

LAで製菓学校を卒業後、オランダ、ロンドン等を経て今は名古屋在住です。
私の作るお菓子やパン、その他色々の日記です。

BK171 ~13日目~  フォンダンカバー

2006年05月18日 | CSCA

今日の授業は

・Covering Styrofoam with Rolled Fondant

でした。

入学してから今までで一番体力を使った授業でした・・・。今回作っているウエディングケーキは飾りの練習なので、中身は本物ではなくて発泡スチロールを使います。丸いケーキ型になってる6、10、14インチの3つの発砲スチロールをフォンダン(花を作っているのと同じもの)でカバーしました。カバーなんてすぐ終わるだろうから、その後はケーキのてっぺんに乗せる飾り(Pastillage で先日作ったものを組み立てて作ります。あとでまた作り直したものをずっと乾かしてました。)を作ろうと思っていたのに、そんな時間は全然なし。

フォンダンは、使う前にまず練って柔らかくしてから作業に入ります。花や葉を作っているときは一度にほんの少ししか使わないので すぐに柔らかく作業しやすくなってたんですけど、まず一番大きい14インチのケーキをカバーするのは最低でも6パウンド(約2.7キロ)は使いなさいと言われました。一度に全部こねるのは大変なのでいくつかに分けて練ったんですけど、かなり力が要ります。ゆっくりしてると、乾いてきちゃうし。背が低めの私は普通に立ってるだけだと力が入らないので、台に乗って体重をかけてぐいぐい練りました。6パウンド全部柔らかくなる頃には、汗びっしょり。それをローラーで薄く伸ばします。で、発砲スチロールをカバーするんですけど、これがまた皺ができないようにきれいに覆うのがなかなか難しい。すぐにフォンダン自体の重みで裂け目ができちゃうんですよね・・・。一番大きいケーキはChef が手伝ってくれたのでどうにかできて、中くらいの大きさのも一回やりなおして2度目にどうにか成功。何故か一番簡単そうな6インチのものがカバーできなくて。5回くらいやり直してしょうがないのでChef に泣きついた(うん、ほとんど泣きそうでした・・)ら、フォンダンが乾き気味だからショートニングをちょっと足して練り直して御覧なさいって言われたのでその通りに。でも出来ないんですよ・・・。9回目に失敗してまたChefに泣きついたんですけど、もうこれはフォンダンの状態がよくないから、ちょっとだけ残ってる新しいこのフォンダンをあげるからこれで試してみなさいと言われ、そうしたらついに成功。もう汗だくで顔も真っ赤でした。いろんな人に、顔真っ赤だからもうちょっと休憩しなさいって言われちゃった。

でも、そんなに苦労せずにちゃんと自分でカバーできてる人もいて、なんで私ったらこんなことも出来ないのかとちょっとだけ落ち込んでたんですけど。どうもあまりにも出来ない人が多かったので、不審に思ったChef がフォンダンの製造番号をチェックしたところ、ある同じロットのものを持っていた人だけ(私も)が苦労していたことが分かったそうです。ちゃんと出来てた人のフォンダンをそうじゃないものを比べたところ、明らかに伸びのよさが違ったそう。仕入先にも連絡してチェックしてくれたみたいなんですけど、翌日の話では、多分そのロットのものだけ入れ忘れた原料があったのだろう、と。ひどいわ~・・・。花や葉を作ってる時には、少量ずつしか使わないのでそれほど違いが出なかったのだろう、と。

そんなこんなで疲れ果て、フォンダンでカバーしたあとは、それぞれをロイヤルアイシングを接着剤にして3段に組み立てるところまでしか出来ませんでした。

もう写真撮る余裕とか全然なし。みんなで、いいエクササイズになったから今日はジムに行く必要は全くないわね~とか言い合ってました。家に帰ってきて体重測って見たら、朝よりも1キロ以上減ってた。一瞬かなり嬉しかったんですけど(笑)、麦茶をたくさん飲んだらすぐに戻っちゃいました。まあ、汗かいて減っただけですしね・・・。

帰ってきてからは、今日学校で作業するつもりだったPastillage の組み立てなど。Pastillage っていうのが、またすっごく乾きやすいので作業が大変で。フォンダンだったらそれほどでもないので形作るときに定規で大きさを揃えたりなどする時間もあるんですけど、Pastillage はほんとにすぐ乾いちゃうのでそんなことしてる余裕はありません。手早く伸ばしたら即効切って成型しないと、しわができちゃうのです。私はリボンを作りたかったのですが、太さや長さを目分量で揃えるのがなかなか難しかったです。Chef にリボンが作りたいって言ったときに、それはチャレンジングね~、でもきっと大丈夫だからやってごらんなさいって言われたんです。学校で先週作ったものがきちんと組み立つ自信がなかったので、家でこんなのをいくつも作って乾かしてました。

組み立ては、アイソモルトという熱しても色がつかない砂糖をカラメル状にして接着剤にします。熱々のうちに作業しないとすぐ固くなっちゃうのでこれまた大変。キッチンで汗だくになって作業してました。出来上がりはこんな。

ちょっと思ってたのと違う仕上がりなんですけど(もっと背が高く、リボンの輪っかも数多くなるはずだった)、とりあえず形になったので、ほっ。固く乾いちゃってるので、形がぴったりあわないと組み立てられないんですよねえ。奥のほうのは、ケーキに飾るパールです。これはフォンダンをひたすらまるめたもの。両方ともパールのパウダーカラーで色づけしました。

作業のあとは、金曜提出のノートの仕上げと、Portfolioを。徹夜も覚悟だったんですけど、そこまでは時間もかからずに4時間くらいは眠れたかな?



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