観察月日 2010、6,1 晴 22℃
観察場所 厚木市 七沢(県自然環境保全センター)
オタマジャクシが、尾びれを振り振り泳いでいたが、やがて足が完成し、
幼いカエルに変態する季節がやってきた。勿論、オタマジャクシの成長は
水温に比例するので、環境によって異なる。
後足は、芽の状態の頃から外部に表れるため、目で確かめる事が出来るが、
前足はそうはゆかない。
「前足が出るのは左右同時ではなく、左足から先に出てくる」とは、
いつの頃に学校で教わったかは定かではないが、私の頭の引き出しの中には
そう納まっていた。
それには理由があった。前足は後足と違い、皮膚に覆われている鰓室の中
で育つ。足は完成し外へ出るまでは見えない。そこで忘れてはいけないのは、
左側にある呼吸口だ。成長の途中でも穴から足の一部は見えるが、完成した
足は呼吸口から難なく出てくる。では右足はというと、そこには呼吸口の穴
がない。そこで成長限界に達すると、そこで皮膚を破って出てくるのだ。
この、写真を見てほしい。自然は必ずしも方程式通りに、答えを
出してはくれない。
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