足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No.875   ~ヤマアカガエル前足の出方~  

2010年08月07日 | 日記


  
観察月日       2010、6,1 晴 22℃
  観察場所       厚木市 七沢(県自然環境保全センター)


   オタマジャクシが、尾びれを振り振り泳いでいたが、やがて足が完成し、
  幼いカエルに変態する季節がやってきた。勿論、オタマジャクシの成長は
  水温に比例するので、環境によって異なる。
   後足は、芽の状態の頃から外部に表れるため、目で確かめる事が出来るが、
  前足はそうはゆかない。 
   「前足が出るのは左右同時ではなく、左足から先に出てくる」とは、
  いつの頃に学校で教わったかは定かではないが、私の頭の引き出しの中には
  そう納まっていた。
   それには理由があった。前足は後足と違い、皮膚に覆われている鰓室の中
  で育つ。足は完成し外へ出るまでは見えない。そこで忘れてはいけないのは、
  左側にある呼吸口だ。成長の途中でも穴から足の一部は見えるが、完成した
  足は呼吸口から難なく出てくる。では右足はというと、そこには呼吸口の穴
  がない。そこで成長限界に達すると、そこで皮膚を破って出てくるのだ。
   この、写真を見てほしい。自然は必ずしも方程式通りに、答えを
  出してはくれない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿