足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1780 ~ 箱根で出会った シロバナイナモリソウ ~

2012年09月07日 | 植物

芦の湖西岸の道を行く

シロバナイナモリソウの群落 花は少ない

8㎜程の小さな花だ

ルーペで見ると

2011年6月4日 大山中腹のイナモリソウ

ルーペで見る

下社の高さ 尾根道のシロバナイナモリソウは消えたのか

観 察 月 日  2012.9.4.曇 32℃

観 察 場 所  箱根町 芦ノ湖西岸路

 暗い林の中を行くと、足元の白い花が目に止まった。花は8mm程の

小さなものだが、蕚から筒状に突き出し、縁が星状に切れ込んだ花弁

はビロード状で、雪粒を置いた様に見えた。

 顔を近づけルーペで見ると、葯を支える花糸は踊る様に長く伸び、中

心から伸びた雌蕊の柱頭は花粉を待っていた。

 昨年の6月のこと、「イナモリソウがありましたよ」の電話をもらい、早

速大山へと出かけた。それは崩れた小斜面に2㎝程の淡紅紫色な花

をつけた株が幾つかあった。

 紅い花を見たら、白い花をつけるシロバナイナモリソウに会いたくなり、

下社を左折してパラボラアンテナの並ぶ尾根へと廻った。針葉樹の林

の道には、シロバナイナモリソウが点々と咲いていたのを思い出した

からである。

 歩いてみたが見当たらない。往復したが見つからなかった。シカの食

害なのであろうか。草は無く裸地となり、土の崩れが目立った。

 あの頃から20年余りが過ぎ、時間の流れと共に、大山の自然も変化

していたのである。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿