足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1023~ ナンバンギセル の 種子 ~

2012年01月10日 | 植物

ナンバンギセルの種子外形

縦切りにして見ると

スケールを置いてみた 一目盛りは一ミリ

種子を拡大すると そこから見えてくるものは

日  2012 1 7 晴 8℃

所  瀬谷区 瀬谷

 

以前、T氏からナンバンギセルの種を頂いた。庭のミョウガ

の根元に播くと、毎年花を付けたが今年はささやかな咲き

様であったが果実は保存してあった。

先日、谷戸山にナンバンギセルを訪ねた時は、種子の散布

には少々早く、種子の様子を見る事ができなかった。そこ

で、ストックしてあった果実を使う事とした。

花柄の先はこぶしを握った形を思わせる果実に変化してい

る。外形が舟形の蕚に包まれている子房の中を見るため、

縦切りにしてみた。蕚の下には花筒があり子房を包んでいる。

中は薄黄色の細かい種子が詰まるが、養分を運んだ管によ

り分けられた構造になっている。溢れ出た種子の上にスケ

ール置きその大きさを計ると、1個の種子の大きさは約4

の1ミリと、種子としては超微小だ。果実には10数万粒の

種子が詰まっている様で、微小故に発芽後の養分は持たさ

れていない。種子を拡大して見ると、表面に数多くの凹み

を付けている。種子のより軽量化や風力利用の工夫なので

あろう。

ナンバンギセルは、種子を多量に用意し、より広く散布す

る戦略を構築しているのであろう。

 

 


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