2008年12月のブログ記事一覧(2ページ目)-ミューズの日記
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12月13日(土)に札幌のギタリスト・渋谷環さんにお出で頂き、5人のレッスンと30分ほどのミニコンサートをして頂きました。
渋谷先生は今年2月にお父様を亡くされて、レッスンの仕事も増えて大変忙しくされているそうですが、時間を割いて名古屋まで来て頂きました。
3年前に一度お出で頂き、レッスンも演奏もとても良かったので「年に一度は来て下さい」とお願いをしていたのですが、なかなか実現できずにやっと実現した次第です。
レッスンもとても丁寧なので、3年前のレッスンを聴講された人で、もう70歳に手が届くと言う方が、是非次回は受講したいと言う事で今回受講された方もいらっしゃいました。
基礎練習のパターンもいくつか紹介されて、最後に聴講者からも「そのパターンをもう一度教えてください」と熱心な質問が出ました。またimの2本の指で速いパッセージを弾く時の指の形と、imaの3本を使う時の指の形の違いなども解説があり、皆さんいい勉強になったようでした。

演奏はやはり見事でした。19歳のLPレコード「愛のロマンス/渋谷環PAGE19」をビクターより発売した時に全国21ヶ所のコンサートツアーを行い、「的確なメカニズム、素直、自然さ、詩を感知させる音楽」と評され、絶賛を博したと聞いていますが、まさしくその通りです。本当に的確な安定したテクニックで歌心たっぷり、しかし極めて自然に入ってくる音楽を聴かせてくれました。今回聞き逃した方は是非次回(来年12月に来てくれるかも)にお聴き下さい。絶対お薦めです。

因みに受講者と受講曲、そしてコンサートプログラムは下記の通りでした。
1.野口 正明      フリア・フロリダ/バリオス
2.篠原 善裕      前奏曲第1番/ヴィラ=ロボス
3.竹口 喜久      サパテアード/R・サインス・デ・ラ・マーサ
4.鷲見 雄史(11弦ギター)リュート組曲第4番より前奏曲 /J・S・バッハ
5.工藤 恵一      グラナダ / アルベニス(セゴビア編)

渋谷 環 コンサート
グランソロ/F・ソル
アリエッタとパスピエ/ S・バカリーセ
ソナタ ジョコーサ/ J・ロドリゴ






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先日の日曜日(12/7)はワンコイン・コンサートでした。

今回も「初めて人前で演奏しました」と言う人も、緊張しながら楽しんで頂きました。そして、「実際、あれほど、「我を失う」とは夢にもおもいませんでした。しかし、惨敗のわりには、妙な爽快感が体中に満ちているのを感じながら、帰宅しました。」と後でメールを頂きました。

またこうも言って頂きました。
「上手な人から「私も最初はそうだった。」というのをきくと、不思議なもので、また次もやろうという気持ちがフツフツと湧いてきます。これが、この「妙なさわやかさ感」の源泉だろうと思いました。」
そして次回のワンコイン・コンサートにもエントリーして頂きました。

また、次の様なコメントも頂きました。
「ワン・コインコンサートに出たおかげで、新しい「輪」ができそうです。すばらしい会に入れていただいて、本当に感謝しております。」

嬉しいじゃありませんか。このワンコインの趣旨が正にこの「弾く事の喜びを味わって頂き、ワクワク、ドキドキして楽しんで頂きながら上達して言って頂く」事にあります。そして同じ趣味を持った者同志の輪が広がって行く、こんないいことはありませんよね。まだ、エントリーしたことのない人は是非一度エントリーしてください。お待ちしています。

因みに今回の出演者と曲目は下記の通りでした。
1.野呂 正夫(二重奏)   Rui/長岡克己
  相曽 三紀
2.Canon (四重奏) パッヘルベルのカノン
  梶田 絹代        
  辻 廣和
  安田 顕助
  望月 直子
3.掛布 公文(リュート) CALLENO
               ケンプ氏のジグ
4.八田 玄二       禁じられた遊び
5.重田 充宏        鐘の音/J.ペルナンブーコ
6.岩田 要至(ギター)   鈴懸の径 /灰田晴彦
  井上美智代(マンドリン)  涙そうそう/BEGIN
7.梅村 和子      無伴奏チェロ組曲第3番より ブーレI、Ⅱ/J.S.バッハ
               秋桜/さだまさし
8.黒田 和夫      アデリータ/F.タルレガ
9.稲熊 博隆      もしも私が羊歯ならばによる変奏曲/F.ソル
10. 布目 知弘      マドローニョス/F.モレーノ=トローバ
11. 大木 省吾      アストリアス/I.アルベニス

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先日の水曜日(12/3)には『レイト・ナイト・コンサート』としてテノールの中村貴志さんとギターの大矢修三さんのお二人によるコンサートがありました。
ミューズサロンでは過去に平日の夜にコンサートを行ったことは1回だけ。尾尻雅弘さんのコンサートで金曜日の夜7時開演でした。今回はタイトルでもお分かりのように平日の夜遅く(開演8時)、仕事帰りにちょっと聴いて頂く気楽なショートコンサート(休憩なしの1時間弱)と言うコンセプトで企画しました。
テノールとギターでダウランドのリュートソングから日本の歌までバラエティーに富んだプログラムを楽しんで頂きましたが、こう言う夜遅めの短めのコンサートもいいですね。

J.ダウランド(1563-1626)
・今こそ別れねばならない(Now, o now I needs must part)        
・戻っておいで、甘い愛が招く(Come,again)
・運命(Fortune)~ギター独奏
・流れよ、わが涙 (Flow my tears)

M.ジュリアーニ(1781-1829)
<6つの歌曲集 Op.89より>
・別れ(J.W.v.ゲーテ 詩)
・別れ(作詞者不詳)
・運命のままに(C.L.ライシッヒ 詩)

H.ヴィラ=ロボス(1887-1959)
・プレリュード第1番~ギター独奏
・ブラジル風バッハ第5番よりアリア

・G.レイク(1947- )/EL&P「展覧会の絵」より賢人 
・吉田千秋(1895-1919)/琵琶湖周航の歌 
・山田耕筰(1886-1965)/この道 
・小田和正(1947- )/言葉にできない

 



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11月30日(日)の『第4回ギター世界の銘器展』最終日には昨年の東京国際ギターコンクール優勝者のミン・レ・ホーン氏が会場の中で演奏してくれました。3日間の銘器展もアッと言う間に終了しましたが、ご来場頂いた方には感謝申し上げます。

100万円以上の楽器が31本揃う中での演奏会もなかなかいいもんですよ。
彼が使用した楽器はヤマハGC70C(杉)。楽器の限界ぎりぎりまでのダイナミックレンジで、音色の変化も多彩で、非常にすんなりと入ってくる正統派の音楽を聞かせてくれました。東京国際ギターコンクールは審査に対する信頼性も高く、今では世界的に見ても非常に権威があるコンクールです。その優勝者ミン・レ・ホーンもそれに相応しい高いレベルの演奏を披露してくれました。
まだ彼の演奏を聴ける機会がある人には是非お薦めいたします。

しかし、この東京国際は残念ながら、ここ何年か日本人の優勝者が出ていません。7,8年前の木村大以来全て海外からの参加者に持っていかれています。今年もヨーロッパからかなりの実力者が参加しているようです。日本人の優勝者がはやく出てくれるといいですね。日本のお家芸である柔道、剣道、相撲も海外勢の力が伸びていて日本勢にもっと頑張って欲しいですが、音楽界も同じですね。ひと頃よりいろんな分野での日本人の世界でのレベルが相対的に落ちてきている様な気がするのは私だけでしょうか?


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