2008年3月のブログ記事一覧(2ページ目)-ミューズの日記
ミューズ音楽館からの発信情報  ミューズのHP  http://www.muse-ongakukan.com/

 



 ホームページをご覧の皆様、ありがとうございます。
はじめまして、3月11日よりミューズ音楽館のスタッフとして働かせていただいております長谷部と申します。
 エレクトーンを少し、ギターはドレミファソラシドしか弾けないなんとも頼りない24歳(?)ですあっすみません、このパソコン 数字キーが調子悪くて…ちょっと年齢違うかもしれません… 本当のことをお知りになりたい方は一度ご来店くださいませ。
 最近は韓国語にもハマッていまして、ご挨拶くらいなら話せます。それを確認されたい方も是非一度ご来店下さい。お待ちしております。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




皆さんはナクソス・レーベルをご存知でしょうか?
既にファンになっている方も多いと思いますが、まだまだご存知でない方も多いようです。一言で言えば『世界最大のクラシック音楽の低価格CDレーベル』です。どれも1枚\1,260(去年までは\1,050でした)と言うお手頃価格で、新興ブランドにも拘わらず、瞬く間に欧米を席巻した驚異のレーベルと言われています。

ナクソスの誇る8つの特徴としてHPに次の様な宣伝が書かれています。
1.名声とは無関係に、優れた演奏家を大胆に起用
2.他のレーベルにない、新鮮で魅力的な演奏を提供
3.廉価版ながら欧米で、数々のレビュー大賞を受賞
4.当然、コピーものは皆無、すべてディジタルの新録音
5.ディジタル録音とはいえ、ナチュラルさを重視
6.売れ筋にこだわらず、体系的に多くの名曲を網羅
7.2007年現在約6,000タイトル
8.壮大なる「クラシックの音の百科辞典」を進行中

つまりメジャー・レーベルの様にメジャーなアーティストで売れ筋の曲をプログラムするというのではなく、名声に関係なく優れた演奏家を起用する事でコストを下げているわけです。更に魅力なのは“こだわり”のCD製作です。例えばF.ソルの作品を全曲録音するとかリュートのヴァイスのソナタ集を全曲録音するとかメジャー・レーベルが絶対にしない事を実現しています。ヴァイスのソナタ集にしてもまだ第8集目までしか出ていませんが、全曲録音するとなると20数集まで行くのではないかと言われています。
しかも、演奏者は「こんな上手い人が居たんだ!」と思わせる人が多く起用されています。有名になっていなくても上手い人はいますからね。そしてこのナクソス・レーベルで有名になった人が数多く居ます。

そしてもう一つ面白いのはナクソス・ミュージック・ライブラリーです。これはナクソスが出しているCDをどれでも試聴できると言うサービスで、月額1,980円で聴き放題なんです。尤もダウンロードする事は出来ませんが・・・。最近私もこのサービスを利用して毎日店で聴いています。これから一つずつ私なりの評価を付けていき、気に入ったものをブログで紹介していこうかとも思っています。あなたもこのサービスを利用して気に入ったCDを見つけて買ってみては如何でしょうか?元々廉価なCDですので「この曲はどんな曲なんだろう?」「この演奏家はどんな演奏するんだろう?」と思ったときに「チョット買って聴いてみよう。」と思える価格ですが、それを試聴してから購入できる訳ですから素晴らしいですよね。月額1,980円がもったいない人はミューズで試聴してください。ギター、リュート関係で150タイトル以上はあるのではないでしょうか?そしてミューズにはその殆どを在庫しています。ご来店の時には是非手にとって見てください。面白いCDが一杯ありますよ。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




<あれも聴きたい、これも聴きたい> A.タンスマンのギター協奏曲

 つい最近、長い間楽しみにしていたCDがやっと手に入った。上にあるようなご存知A.タンスマンによる“ギターと管弦楽のためのコンチェルティーノ”の他、タンスマンの手によるギター独奏の作品が全て収録されたCDである。ギターソロはあの有名なフレデリィック・ジガンテ(ツィガンテ)。オーケストラはロイヤルバレエ交響楽団、指揮はアンドリュー・ペニーというあまり聞いたことのない名前の指揮者。製作はストラデヴァリウスというイタリアの会社で、以前オスカー・ギリアのポンセばかり入ったCDを製作した会社だ。
 今回手に入ったCDは世界初録音とうたってあるが、ギター界にとって少なからず貢献のあったタンスマンの作曲したギター協奏曲を、何故今まで誰も録音していなかったのだろうか。聴いてみると技巧的にそんなに難曲というほどではないように思えるので、「演奏不可能」という理由からではなさそうだ。内容からいうと、超有名な“アランフェス協奏曲”ほどではないにしろ、そんなに聴き難い曲でもない。いつも馴染んでいるタンスマンの作品に比べて多少アカデミックな部分もあって、セゴヴィアにしてみればそんなに好みの作品ではなかったのかもしれないが、それでもそれなりに聴き易いフレーズがそこかしこに出てきて、それほど魅力のない作品とも思われない。むしろ少ないギター協奏曲の中では「親しみ易い名曲」の部類に入れてもおかしくない作品だ。それでは何故か。何故CDの解説にもあるように、このCDが世界初録音なのか。確かにアランフェス協奏曲のようにソロギターの技巧を最大限発揮しオーケストラと丁々発止とやりあうということもなく盛り上がりには欠けるので、ステージで取り上げ生で演奏して格別効果の上がる曲とも思えずむしろ舞台栄えしないといったらいいか、とにかく難しい曲だ。が、・・・がである。今では録音技術も進歩し、CDの音源としての効果は充分発揮できるであろうことは容易に想像がつく。にもかかわらず今回発売になったジガンテの演奏するこのCDが世界初録音なのである。ここのところは私にすればまったく理解不能なので、お分かりの方はぜひともお教え願いたいものだ。

 それにしても四楽章からなるこの作品を聴いてみると、なんとなくプロコフィエフ風な作風のどこかにちょっぴり東洋的なムードを溶かし込んだというか、やはり一種独特な雰囲気をもった作品になっている。しかしコンチェルトというからには、もう少しギタリストがその技術と表現力を売り込める「見せ場」というものが欲しい気がすることも確かだ。いまひとつこの作品の「語りたいところ」というか「売り」が判然としない。ただ最終楽章だけはさすがに少し盛り上がりを見せ、ギタリストにも活躍の場が与えられているようだ。ともかく初めて耳にする曲のこととてどうも評価がまだ定まっていないが、恐らく今後あちこちで少しづつは取り上げられ演奏される機会が増えてくるかもしれない名曲である予感はする。

 そのあとに続く収録曲は以下のようなものだが、おそらくタンスマンのギターのための作品は全て網羅されているのではないかというようなCDとしては意義のあるしっかりした構成になっていて大変好ましい。
①ギターと管弦楽のためのコンチェルティーノ
②3つの小品
③組曲「カバティーナ」
④バラード(ショパンを讃えて)
⑤ポーランド風組曲
⑥スクリャービンのテーマによる変奏曲
⑦マズルカ
⑧ワレサを讃えて

コンチェルトに続くこれらの曲もジガンテはそっけないほどのリズムと表現力で弾いているが、セゴヴィアとはまた違った世界がそこには開けており、ひょっとしたらタンスマンはこのように弾かれるべきなのではないかといったような気がしないでもない。
皆さんもぜひ一度お聴きになってみられることをお勧めする。
内生蔵 幹(うちうぞう みき)


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




先日の日曜日は第9回のワンコイン・コンサートで13組、15名の方に演奏をして頂きました。当初の申し込みからは2名がキャンセルになりましたが、最近は早い段階で多くの方にエントリーのお申込みを頂き、15組で申し込みを締め切らせて頂いています。お申し出があったにも拘わらずお断りした方々には申し訳ないと思っています。あまり長くなり過ぎないよう調整させて頂いていますのでご理解頂ければと思います。是非お早目のお申込みをお願い致します。

今回は浜松から3組、4名の方にエントリーして頂きました。
また、リュート・ソロ、マンドリン・ソロとギター以外のソロも入り、更にギター二重奏、オカリナとギターのデュエットも入りましたのでバラエティーに富んだ内容になりました。マンドリン・ソロとオカリナの演奏は今回が初めてでした。マンドリンの方も最初はギターとの二重奏を予定していたのですが、ギターの方の都合で急遽マンドリン・ソロに変更になった次第です。なかなかいい演奏でしたよ。そしてご本人曰く、「とても楽しかった。気軽ではあるものの適度な緊張感を持った演奏会ですごくいい企画ですね。」

またオカリナの演奏も良かったですね。ギターと凄く合いますね。楽しく聴けました。私もいつか合わせたくなりました。
浜松からエントリーして頂いた二重奏の田口さんと堀切さんも落ち着いていていい演奏でした。しかも、堀切さんはまだギターを始めて1年と言うから凄いですね。感心しました。そしてソロを演奏された皆さんは緊張しながらもそれぞれ熱演を振るって頂きました。緊張してダメだったという方も居れば、途中から気持ちよく弾けたという人もいて、やはりプロの演奏会とは違うとても良い雰囲気がありました。出来る限り長く続けていきたいと思いますので、皆さんも是非なが~くお付き合い下さい。

次回は6月15日(日)です。もう5名ものエントリーがありますので、まだの方は是非お早めに・・・。

因みに今回のプログラムは次の通りでした。
第1部 <ソロ>
1. 河原真人(リュート)トンボー、ジーグ(ト長調)、サラバンド/デュフォー
2. 坪内浩二   ロマンス/メルツ、25のエチュードより第3番/M.カルカッシ
3. 水野政司   スパニョレッタ/F.カローゾ、夜想曲/C.ヘンツェ
4. 稲熊博隆   無伴奏チェロ組曲1番 プレリュード/J.S.バッハ
          春の花と輝く/M.ジュリアーニ
<二重奏>
5. 田口華恵・堀切智子 
          斬新的にして容易なる3つの二重奏曲 Op.55より、
          アンダンテとアレグレット/F.ソル
6. 高原恵子(ギター)・井口仁美(オカリナ)
          見上げてごらん夜の星を
          アベ・マリア
第2部 <ソロ>
7. 岩瀬昭紘(マンドリン)夜想曲「星空」/ R.カラーチェ
8. 黒田和夫    ラ・グリマ/F.タレガ
9. 田中健之    大聖堂より 第2、第3楽章/バリオス
10. 遠藤和夫   魔笛の主題による変奏曲/F.ソル
11. 浅野喜正   ブエノス・アイレスの夏、リベルタンゴ/A.ピアソラ
12. 野呂正夫   歌と舞曲第1番/A.ルイス・ピポー
13. 沢田敏之   バーデン ジャズ組曲/イリ・イルマル

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




早速お二人からコメントをお寄せ頂きありがとうございました。

さて、今日はその2として福田進一さんのマスタークラスについてです。
今回で福田先生のマスタークラスは5回目となります。マスタークラスとは言え、中級クラスの方から受講されていますので、一般的な「マスタークラス」と言う言葉から来るイメージとは少し違うかも知れません。中身的には公開レッスンと言った方が相応しいのかも知れませんね。しかし、その方が聴講される方たちにもとても勉強になる内容になっています。受講者がレベルの高い上級者ばかりですと、内容も高度な内容になり一般の人が聴講しても難しい話になってしまいますが、ミューズでのマスタークラスは決してそうではありません。多くの聴講者の方々に「いい勉強になるね!」と喜んで頂いています。また、ギターを教えている先生方にとっても又とないよい勉強になっています。ミューズの講師にはレッスンをお休みにしてまで聴講される熱心な方も居ます。もっともっと多くの方に勉強して頂きたいですね。

さて、今回の受講者と受講曲は下記の通りでした。
1.金田栞奈  スペインのフォリアによる変奏曲/M.ジュリアーニ
2.西山幸子  前奏曲第一番 /F.タレガ
3.浅野喜正  エチュードOp6-8(セゴビア編第1番)/F.ソル
         エチュードOp.31-16 (セゴビア編第8番)/F.ソル
4.竹口喜久  エチュードOp.29-5(セゴビア編第20番)/F.ソル
5.折戸雅尚  チェロ組曲第3番よりブーレ1&2 / J.S.バッハ
6.鷲見雅史  華麗なるロンド2-2 /D.アグアド
7.中村公樹  練習曲第3番、第9番 /H.ヴィラ=ロボス

ソルのエチュードや古典、ロマン派、近代のヴィラ=ロボスなど、受講曲としてはとても興味を持って聴講できる内容でした。しかし、弾けてない曲で受講するのは少しもったいないですね。弾けている曲だとより中身の濃いレッスンになりますからね。しかし、今回もそうですが、もう何回も受講されている人が受講されています。これはとてもいい事です。単発で終わるのではなく、継続して受けて頂くと教える方もそれなりの内容で教える事ができますからね。



コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »