2007年9月22日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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今日はミューズ関係のコンサートがダブルヘッダーでありました。
一つがミューズサロンで高田元太郎サロンコンサート、もう一つがスタッフの渡邉なつ実個展演奏会が港区文化小劇場で行われました。恐らく渡邉のコンサートはまだ実行中だと思いますが、私は残念ながら行く事が出来ず、教室が終わってから打上げに駆けつける予定。元太郎さんはコンサート終了後、スタッフが渡邉のコンサートにお連れして、目下聴いているところだと思います。家内もマネージメントの仕事として渡邉のコンサートの裏方で汗をかいているところでしょう。

さて、元太郎さんのコンサートはどうだったかと言いますと、それはもう素晴らしいの一言。とってもいいコンサートだから是非聴いてくださいとお薦めして聴いて下さった方には胸を張って「ねっ!素晴らしかったでしょう。」と言えてとても嬉しいです。

第一部はラコートモデル(水原浩作)でバッハのチェロ組曲1番と3番をそれは柔らかな音で活き活きと演奏してくれました。音楽が生きています。音楽に生命を吹き込んだ演奏でした。ピッチを全音下げての調律で、高音源は細めの釣り糸と低音弦はある人が手で巻いたという手作りの弦でリュートっぽい柔らかな音でした。勿論タッチもそれなりに下から少し救い上げるようなタッチで演奏されていましたので、第二部のモダンギター(今井勇一作)の音とは全く違います。モダンギターはやはり上から押さえつける様なタッチで爪も使った明瞭で立体的な音作りでした。

プログラムは第二部が元太郎さんにとっては思いで深い南米の曲、カルレバーロの南米風前奏曲集とピアソラのブエノス・アイレスの四季で前半のバッハとの対比も面白く、2本のギターを使い分けた効果が一段と鮮明に出ていました。

兎に角、私は元太郎さんのブエノス・アイレスの四季は絶品と大絶賛している演目の一つですが、今日の演奏もそれは冴えまくっていました。彼のデビューアルバムである「ブエノス・アイレスの四季」が売り切れたのを見ても、如何に聴衆に受け入れられたかが分かるでしょう。93年から99年までの6年間ブエノス・アイレスに住んでいた私にとってもとても思いで深い曲でもある訳で、聴いていて心がワクワクしたと言うかこみ上げて来るものがありました。しかし、ギター1本でこれだけの表現を出来るギタリストはそうは居ないですよ。かなり難しい曲なんですが、ピアソラの雰囲気を出すのに南米生活が長かった元太郎さんならではのものが存分に出ていた演奏でした。

さあ、では今から渡邉コンサートの打上げに合流しに行って来ます。



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