昨日は岩永さんのリサイタルに行ってきました。今年の3月にオープンした宗次ホールでのリサイタルでした。岩永さんと言えば10弦ギターでご存知の方も多いと思いますが、6弦にはない魅力としていろんな音楽を10弦ギター用に編曲してのプログラミングは彼らしいですね。
今回のプログラムも鍵盤楽器のプログラムかと思うような内容でした。
ヘンデル 泣くがままにさせて
オンブラ・マイ・フ
ヘンデル 組曲11 アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ
タルレガ ヴェルディの椿姫の主題による幻想曲
コシュキン アッシャー・ワルツ
サン=サーンス 動物の謝肉祭より
序奏と獅子王の行進曲
象
耳の長い登場人物
白鳥
アルベニス 椰子の木陰で
サンブラ・グラナディーナ
カスティーリャ
美しく歌わせる音楽性と難しい事を難なくやってのけるテクニックを持ち合わせた岩永さんらしいコンサートでした。ただ、10弦ギターの低音が大きく聞こえ、高音とのバランスがあまり良くなかったのと、激しい演奏になると美しく聞こえなかったのは私だけでしょうか?リハの時に『楽器の調子も私の調子も悪いんです』と仰っていましたが・・・。昨日は2本のギターを持ってきていました。ロマニロスとブラウン。ロマニロスの10弦ギターはこの世で1本だけだそうです。演奏にはブラウンを使われました。
宗次ホールは響きがとても良いホールですが、一つ発見しました。1階より2階の方がいい音で聞こえます。天井が高いうえに完全に塞がっていないせいか、1階だと音が上に抜けて行き、音が遠くに聞こえます。2階の方がより近くにはっきりと聞こえます。これはピアノのような音の大きな楽器のために意図的に音が抜けるようにしてあるのかも知れません。ギターコンサートなら2階席がお薦めです。
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