2007年2月26日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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昨日(2/25)にはミューズサロンコンサートに大家・田部井辰雄先生が登場。
田部井ファンで狭いサロンが一杯になりました。その前日の土曜日は浜松で演奏いただきましたので私も司会役として行って来ましたが、浜松も会員以外の方の入場が普段より多く、田部井先生の人気ぶりを物語っていました。

ご本人自ら『ギターを弾き始めてもうすぐ半世紀』と言われますが、1945年生まれの今年62歳になられる田部井先生はご自分より8歳年上のハウザーI世を使用されました。普段ハウザーI世はあまり見かける事が出来ませんが、先生の1937年のハウザーI世は状態もすこぶる良く、いい音がしていました。低音は力強く豊かに響き、高音は太い音ではあるものの艶のある正に珠玉の音色と言えます。
しかも田部井先生の力強く絞り出す音が、聴くものにググッと迫ってくるんです。

プログラムはこれまたバラエティーに富んだまさしく『名曲てんこ盛りコンサート』でした。
Ⅰ バロック作品より
  ヘンデル
    サラバンド
    オンブラマイフ
    メヌエット
  J.S.バッハ
    二つのプレリュード(BWV998,1007)
Ⅱ F.ターレガの世界
    メヌエット
    マズルカ
    マリエッタ
    マリーア
    アルハンブラの想い出
Ⅲ 日本の心
    さくら変奏曲
    浜辺の歌(成田為三 ・・・田部井辰雄編曲)
    荒城の月
    つながり(田部井とおる作曲)
Ⅳ 小栗康平監督映画 参加曲
   ソルベーグの歌
     (グリーク作曲/田部井辰雄 編曲<映画「眠る男」>
   鳥の歌
     (カタロニア民謡/田部井辰雄編曲<映画「埋もれ木」>
Ⅴ 珠玉の作品を集めて
 E.グラナドス
    アンダルーサ
    ゴヤデマハ
    ダンサトリステ
  I.アルベニス
   カタロニア奇想曲
   グラナダ
   アストリアス
浜松ではこの他にバリオスの大聖堂が最後に入っていましたが、あまりに長いと言う事で割愛されました。

今までの私の田部井先生のイメージはバッハでした。ご自身もバッハの研究をライフワークになさっていると言われます。そう言われる田部井先生には申し訳ありませんが、今回スペインものを聴かせて頂き、私はバッハより田部井先生のグラナドスやアルベニスが好きになりました。とても楽しませていただきました。ありがとうございました。

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