消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

踏ん張りどころ

2014-03-09 22:36:31 | 消防・救急
前回の当番は9件、二桁には届きませんでした。

前回の当番はいつもとは違ったイレギュラーのメンバーでの1当直。私と隊長と、消防隊の一番若い隊員で救急隊を編成。

いつもメンバーが変わる時は大抵機関員をやってもらうことが多く、私が患者室に回ることが多いのですが、今回は私が機関員そのままで、若手の隊員がそのまま患者室へ。

若手の隊員がまだ救急車を運転できないため、こうなりました。
(フォローしますが、運転できる免許自体は持っているが組織として機関員として指定されている者しか運転できないためです)


そんなわけでその当直は、(救急車を)運転できるのはメンバーの中で私一人。つまり交代できる人が不在。

消防署の部隊の中で一番出場が多い救急隊。出場が多い分距離も走るし、夜中も走るしで負担がかなり大きくなります。労務管理上の問題や事故のリスクを減らすべく組織としても対策をとっていますが、部隊編成の都合上必ずしもそれができない時も多々あります。

ただでさえ一番出場件数の多い署であり、機関員の負担がかなり大きい我が消防署の救急隊。そんな機関員をやっている私も、自分で言うけどかなりキツイ。

なので夕方以降は普段患者室に乗っている上司が病院引揚げ時だけでも運転を代わってくれたりしてくれますので、助かっている部分もあるんです。

ですが前回の当番はそれができない。運転できるのが私しかいないため、眠気対策を何とかしなければならない。

どうしようもならなければ途中で他の部隊の隊員と入れ替える方法もありますが、代わる隊員だって出場件数の差はあれど同じ時間から働いているわけで、疲れていないわけがないのでそれも気が引けるし…と言うのが正直なところ。


そのためによくコーヒーを飲み(笑)、多少仕事が残ってても夜はさっさと寝る。

いつも夜は早めに仮眠に入るようにしていますが、なかなかそうはいかないことも多く。でも、前回の当番時は割りきってさっさと寝ました。少しでも眠れた状況下で夜中の出場に備えたかったから。

幸いにも夜中が1つしかなく、比較的仮眠は取れた方。やっぱり夜中も起きはしましたが、睡眠のサイクルが良かったのか頭が比較的スッキリした中で起きれましたので良かったのかな、と。

あまりにも疲れるような勤務で交代せざるを得ないような場合だと、若手の彼が消防隊に戻って、運転できる他の消防隊員が救急に回るようになって機関員をやり、私が患者室に乗ることになるだろうし。

せっかく救急に乗って勉強したいと言ってた彼の向上心にも水を差す結果にもなっただろうし。


そんなことも頭にあったし、この当直が始まる前から彼が乗るのは分かってた話だったから、いつも以上に気合いを入れねば!って思って臨んだ勤務、無事に乗り切れて良かったです


もう年度末で彼が救急に乗ることはもう無いだろうけど、後ろに乗る隊員としてやるべきことを少しでも学んでもらえたならば、夜中の運転キツくとも頑張ったかいはあったかな?

所属する部隊関係なく、消防職員としてある程度の観察能力は必要。必ず今後に活きてくるはずですから。



明日は仕事。

明日もイレギュラーメンバーですが、今度は私が後ろの患者室にまわり消防隊から機関員のできる隊員が救急隊へ。

やっぱり疲れるだろうから、帰署する時や夜中の体力の消耗具合を見て私が途中で運転に回るようにしたいなと思っています。