消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

入院させてください

2013-07-26 23:06:56 | 救急隊の本音
昨日の当番は12件!10件を超えてきました。

梅雨の間はそれほど雨も降らなかったような気がしていましたが、梅雨が明けてからなんだか雨も多いような…?

猛暑日になるような日が無い分、熱中症を疑うような事案を扱うことも少なくなっているように思います。


今日のお話はタイトルにありますとおり、『入院させて下さい』と言う救急事案。

数ある救急要請の中で、現場到着すると入院準備をバッチリ整えられている方が時々おられます。その背景は様々。

1.自分(あるいは家族)でこれは一大事だと思い、救急車で運ばれる=しばらく入院すると言う図式ができてしまっている人。

2.高齢の家族の介護に疲れたとか、精神疾患を持っている家族の面倒を見きれずにどこかへ入院させろと迫ること。

3.ケガをして日常生活が不自由になっちゃった(既に他院で処置済み)から、どこか入院できるところを探して欲しいと救急要請する。

4.住所不定の人が寝床&食事にに困って仮病を使うパターン…。


これ全部、本当のお話。前にもあったけど、ここ最近こんな様な救急要請が続いています。ざっと4件ご紹介して、最後の2件は論外として…。

私達救急隊の仕事は、必要なら応急処置を行って、症状に適した病院に連れていくことです。病院を探すのも、あくまで診察してもらえる病院を探して搬送するのであって、入院できる病院を探すのではありません。

入院する、しないはあくまでも搬送先の病院の医師の判断によります。救急隊が接触して詳細観察をして、これはおそらく入院するようかな…とは思っても、その決定権はあくまでも医師にあるものです。


特に多いのが2番目の理由。厄介払いの様な感じで何かと理由をつけて救急車を呼び、病院搬送を迫る家族。でも、当の本人は症状も無いし観察しても特に異常は認めず。

お話を伺えば大変な苦労をなさっているのは十分に感じとれるし、解放されたいと言う気持ちも汲みとれるんですが、そこはなかなかお力にはなれないところ。身体的な疾患であればまだ病院を探す余地はあるんですが、精神疾患だと正直病院は見つからない。それが、夜間の時間帯だと尚更。


ここ数当直でこんな事案が続いたのでちょっと書いてみました。

上手くまとまらずで申し訳ありませんが、言いたかったのは、救急車で病院に行く≠入院する、ではないこと。

救急隊はあくまでも診察可能な病院を探して連れて行くのが任務であって、入院できる病院を探すわけではないと言うこと。

少しばかり、そんなことも知って欲しいなとの願いも込めて、今日はこの記事を書きました。


次の当番は夏休みを頂きました。

明日からはムサシ家の夏の行事、キャンプに行ってきます。

でも、明日の(キャンプ場の)予報は午後から雨の模様。


誰だ?ウチの雨男は…(苦笑)