消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

勉強会

2013-03-05 23:24:15 | 消防・救急
昨日の当番は1件、夕食後にあったっきりで夜中はなし。

前回の記事にもちょこっと書いてたのですが、恐れられていた魔の3時台の救急はありませんでした(笑)

通信勤務も明け方でしたし、比較的仮眠は取れた1当番でした。


今日の勤務が終わって、家に帰らずそのまま症例検討会に出席してきました。

救急活動の中で推奨するような事案や特異な事案を発表し、その考察からドクターからのコメントをもらったり会場から質疑があったり。

当消防だけの枠内では収まらず、近隣消防から広く症例を募って定期的に開催される勉強会のようなものですね。

開催日が当番になっていたら当然参加することは不可能ですが、非番・休みで都合がつけば極力顔を出す様にしています。参考になることも多々ありますのでね


症例検討会のあとは、講義。これも広い意味での勉強会。

今日の先生の話は聞きやすかったですね


私達の消防(救急)の世界のちょっとした流行り(?)と言うものがあります。

一昔前で言えば、救急現場は原則救急隊だけの活動でした。交通事故とかで脱出不能だとかの場合、救助隊と活動するとかそう言ったことはありましたけど、例えばCPA(心肺停止)状態の時には救急隊1隊だけで活動していた。それが今ではCPA、あるいは通報時に疑われる場合には消防隊も救急現場に来て活動するようになりました。俗に言うPA連携ってやつですね。

救急隊1隊だけよりもマンパワーがある分、現場活動時間が短くなり、結果的に病院収容も早くなったと言う利点も生まれました。


また、早期に医師の管理下に置けるように、ある病院ではドクターカーを運用したりドクターヘリを活用する地域もあったり。医師が病院で待っているだけでなく、災害現場に来て一緒に活動すると言うのも私の消防をはじめ、ちょっとずつそんな流れも増えてきつつあるようです。


今日聞いたお話は、救急ワークステーションのお話。簡単に説明しますと、救急隊1隊が病院(大学病院等)に常駐し、普段は病院実習をしたりする。出場指令がかかればドクターも同乗して救急現場に向かうと言った感じです。

救急実務誌でも特集が組まれていたことがあり、大体どんなものかは知っていましたが、実際に運用している消防組織から生の声が聞けて大変参考になりました。なるほど、早期に医師の管理下に置く他にもこんなメリットがあったのか!って。


実務誌からどこどこでも始まったとかそんな情報は得ていましたが、今後も流行りのように増えて行くのかなーなんて思いました。仮眠がある程度取れてたとは言え、やっぱり非番。少しばかり眠たかったのは否定しませんが、良い話が聞けて良かったなって思いました。


普段あまり来ないところでしたので、帰りはちょっと寄り道しましたけど



明日は休みです