紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・元旦の苗床(続)

2020-01-07 19:27:36 | 薬草・薬用植物
「発芽して来た苗床」
ポットでの育苗には限界があり、苗床で発芽後の育苗をする事にした。切り良く元旦からのスタートとなった。
既に発根の種も合わせて苗床に伏せたので、予定通り芽を出してきた。


全体でどれだけ発芽して来るか楽しみである。

7〜10日目の予想であった。

同じ種を少量紙コップに取り出して、少量で紙コップの発根の様子を見る事にした。
白くて太い根の先端部である。この状態で培養土に移すと良い。土に小さな穴を開け先端部を下に差し込む。


翌日の根の先端部分は大きな変化を見せる。胞子状に粘性の微細根が出て、カビの華の様に見える。
これは、地中で周囲の土の壁に張り付き、硬い殻を纏った子葉部分を地上に押し上げる支えとなる。
勿論先端部分は、真下に直伸する。本葉が出る頃には先端部分は絹糸ののような細さであるが、既に赤い。

    「たくらみを かくしてのびる しこんなり」 
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日本ムラサキ・元旦の苗床

2020-01-04 19:07:02 | 薬草・薬用植物
「育苗棚、ポットで満杯となる」
紙コップ内の発根種が後を絶たない。これではポットを更に増やさなければならない。
1トレイ48ポットは訳なく一杯となる。急遽、苗床での育苗に切り替える。庭先の古い容器を見て思い付いた。
昨年、庭先で発芽させた容器だ。紙コップは2個、新しいスチロパールを大晦日の午後に買いに走る。


紙コップ内で既に発根している種を全て取り出す。91粒もあった。

91粒は新しい容器の一隅にまとめて播く。残りの1コップ分を隙間なくばら撒く。元旦の事である。

使い古しの容器には別の紙コップの種をばら撒く。かなり密な状況だが止むを得ない。

南向きの窓に寄せて設置する。両容器とも種は隠れて見えない。7〜10日後には変化があるだろう。
新容器のラベルの辺りは、既に発根の種である。ひとまず苗の世話は楽になった。特に苗床は殆ど手出しは不必要だ。
この室内は早朝かなり冷え込む。昨年は厳寒期には零下の気温にまでなった。それでも、日本ムラサキの苗は耐えた。
 
暖かな冬が予想されているがどうであろうか?

   「なえどこを へやにひきこみ まちぼうけ」
   「まちぼうけ いつかめをだす はこのなか」
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日本ムラサキ、双葉の元旦

2020-01-01 17:04:08 | 薬草・薬用植物
「謹賀新年、紫草双葉の顔見せ」
令和2年元旦を迎えた。朝の冷え込みは−4°Cと厳しかったが日中は穏やかな良き日であった。

発芽姿、晦日の事である。

発芽段階では2日目である。

大晦日から元旦にかけて、帽子を取らずに新年の挨拶か?

珍しい双葉が開いた。沢山の苗を見ていると変わり者が出て来る。

古稀半ばを過ぎる新年を迎えた。
足元が少々覚束なくなり、畑作業も先はどうなるか不明となって来た。
沢山の苗を抱えて、気概のみがわずかな頼みの綱である。

    「すてたたね ふたばをひらき おめでとう」
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