紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ、種子採取

2019-09-27 14:22:55 | 日記
「2019年産、ムラサキの種採取始まる」
昨年度2018産の残り種は、秋苗用として苗床でポツポツ発芽を始めた。
秋苗用の種は2019年産を当てにしていたのだが、無理であった。

ムラサキの種採取には、戸惑う事がしばしばである。
開花後2〜3週間もすれば、結実かと思われる種になる。
しかし、これを完熟の種と判断して採取するには余りにも厄介である。
花茎が伸びて花が次々と咲いてくるので、枝を切る訳にはいかない。
花期は長く、既に完熟の種があっても花茎は生育を続けるので
多くの種子の収穫を望むと自然と葉の黄変を待つことになる。
しかし、晩秋降霜の時期までは待てない。
この時期の採取は、先端部が生育を止めた枝を切って種を集める。


中間部に葉も無く間延びした枝で日照不足の証拠の様な枝である。
見え隠れするわずかな種がある。
稲穂のように全て株が揃うことは、畑での栽培では無理である。
手作業の場合は土壌の耕作が均一でないので、余計均一な生育は望め無い。
1株1株の生育状況が異なる結果となる。


今年は、長雨、曇り日で日照不足が結実に大きな影響を与えた。
生育途中で枯れる株があり、例年に無い不揃いな生育結果である。


茎葉は濃い緑であるが、先端部に花や種の無い枝を切り集めた。
触ると完熟の種がポロポロと落ちてくる。
1枝1枝萼に包まれた種も漏れなく取り出す。


比較的大きな種子が目に付いたが、発芽に至る種子かどうかは不明である。

種子は揃えたが、これから選別の大事な過程を通過しなければならない。大きな種子が必ずしもこのプロセスを通過するとは限らない。
紫根収穫時期には種子の採取は、かなり大胆な作業となる。

  「コロコロと おちてかくれた たねあつめ」 
コメント
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