一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

どうして、われわれは・・・

2005年12月12日 | 思い・日常
土曜日に、幼稚園でお餅つきの行事があったので、今日は代休でした。

子どもの声が響く境内も、ひっそりと静かな境内も、私はどちらも好きです。

今日はとても静かな日でした。

午後、年末調整に必要な書類を取りに、400ccのバイクで市役所と税務署に行きました。(ちなみに私は幼稚園の事務もやってます)

直接、寒気が肌を刺しますが、冷たい風が心まで洗ってくれるような感じがします。

冬のバイクもなかなかです。

バイクに乗りながら、冬空の下に広がる景色を眺めました。

まだ紅葉が残っている木々。
葉が落ちて裸になった木々。
しっかりと根を張り群生しつつ、はかなげにゆれるすすき野。
まぶしいばかりの西日。
そして西日に照らされた、こがね色の家並み。

やはり世界は美しい。

この美しい世界にいながら、どうしてわれわれは、いやわれわれだけが、醜い心を起こし、よこしまな考えを持ち、腹を立てたり、悲しんだり、苦しんだりするのだろうか・・・。

そんなことを、バイクに乗りながらボーっと考えておりました。

いま思ったことは、世界が美しいと感動することも、われわれ人間にしかできないということ。