なんだかんだと最近レクチャーの方はすっかりご無沙汰しているが、昨年来より著者の岡野先生から親しく教えを受けている。
私の場合、岡野先生とのはじめての出会いは本書になる。
その頃は、公私共に溜息の付くことばかりだったのだが・・・そんな折、何気なく、書店で手に取ったのが本書だった。
「岡野守也」という名前はそれまでも唯識を研究している人というくらいの認識で知ってはいたが、正直、現代人の心にも通用するような心理学を語る人だとは思っていなかったのだ。
しかし、本書を読み進めるうちに「おっ!これは使えるんじゃないか!(自分の心にも、人の心にも)」という強い予感がしてきた。
さらには、中盤以降から、ご先祖様とか、ビッグバンやら、宇宙の歴史とか、話が途方もないスケールにまで広がっていく・・・だが、だからと言って突拍子もない荒唐無稽な話かと言えば、まったく逆で、現代宇宙科学の研究成果に則ってきわめて論理的に持論を展開していく。
まず、とにかく宇宙スケールで心理学が語られていることに衝撃を受けた。
同時に「ここで言っていることは納得できるし、読んでるだけでも爽やかな気持ちになってくるなぁ・・・」と、そんなことを思いながら読んだ。
そして何よりも、心の問題に苦しんでいる人をどうにかして救ってあげたい!、現代という心の病をどうにかして治したい!という著者の情熱が、穏やかな調子の文脈であるにも関わらず、なぜかビンビンに感じられてならなかった。
つまり「ちょっと信じられないけど、この人、本気なのかもしれない」。
「本気でどうにかしようと思っているのかもしれない・・・」。
これが私にとっては一番大きかった。
だから思い切って岡野先生が主宰する宿泊ワークショップにも参加しようと思い立ったのかもしれない。
つまり実際に会って、人となりを確かめるために。
そうしてはじめて、その人とその人の語る内容が信頼できると思ったからである。
会うまでは少し警戒心もあったかもしれない。
実際、お会いしてみて。
呆気に取られてしまうほど文章からイメージされた通りの方だった。
「あ、確かに本気だったんだ・・・」。
「しかも、ハッタリじゃなくて本当に揺るぎない自信を持っているようだ・・・」
「生き方がかっこいい・・・もしや菩薩?」
先生には失礼だが、やはりワークショップに参加し実際にお会いしてはじめて本書で述べられていたことが信頼できたように思う。
あまりに未熟な私であるが、どうやら、この人生では人に教えを説く役目を与えられているらしい。
どこまで、宇宙(仏、天、神・・・)に期待されているか分からないがやってみよう。
少しでも人の心を安んじる役に立てれば。
そのためには、同時に自分の自信を揺るぎないものにしていくこと。
いきなりは無理だ。
少しづつ少しづつ着実に歩むのだ。
そして実際に歩んでいる自分がいる。
そのために、何度でも再読しよう『生きる自信の心理学』。
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